交際を前提に友達になりました【桃】

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「何歌おう…」

「普段は何歌うの？」

「ボカロ系が多いかな
あとはすとぷりのソロ曲」

「合唱曲は？」

「合唱曲、1人で歌うの難しいんだよ？」

「知ってる
今日は一緒に歌えんじゃん
メンバー事に交互に歌おうぜ」

「…ヤバっ
私、明日死ぬんじゃない？」

「何言ってんのw」


仕方なく、私は普段から歌ってるそこそこ自信のやる曲を入れた


「お、虎視眈々かぁ」

「なーくんの歌みた初投稿のやつです！」

「よく覚えてんなぁ」

「…不安除く yourvoice♪」

「は？」


私が歌い始めるとさとちゃんの驚いた声が聞こえた

そのままスマホを取り出して何かをやり始めた


なになになに！？

不安になるんだけど！？


「〜♪
…終わり！」

「めちゃくちゃ上手いじゃん！
え、それで下手とか言ったら怒るよ？」

「いや…やめて？w」

「95点ってなに？
高得点すぎて、俺が歌いづらいわ」

「頑張った」


普段ならこの歌は97点とかなんだけど、緊張したからなぁ

むしろ、緊張して95点なら頑張った方かな


「なぁ、聞きたいことがあるんだけどいい？」

「だめ」

「なんで！？」

「やだ」

「だから、なんでよ」

「むり」

「お前、YouTubeに歌みた投稿してたろ」

「ねぇ！
ヤダって言ったのに！！」


私の視線の先には、私のYouTubeアカウントが映し出されたさとちゃんのスマホがある


「おれ、この人の歌声好きでめっちゃ聞いてたから間違いない！」

「…ち、違うかな」

「嘘つくな」

「うぐっ…」


虎視眈々は私がYouTubeに初投稿した曲でもある

MIXの練習も兼ねて、半年に1度くらいの頻度で歌みたを投稿してみてる

最初こそ、聞かれてなかったけど今では投稿翌日で平均30万再生行くくらいまでになっている


「ずっと、どんな人なんだろうって思ってたけどお前かよ」

「…ガッカリした？」

「全然！
むしろ、嬉しい」


すっごい笑顔で言われて、私がキュンってする


「もっと、本格的に歌い手活動してみない？」

「…このくらいがちょうどいいかな
今はmixも楽しいし…」

「やろう！
俺がサポートするからさ」

「うわっ、魅力的なお誘い」

「なら！」

「…私なんかの歌みた誰も期待してないよ」

「なんで、そんなにネガティブな訳？
例えば、YouTubeの名前をライラに変えて、Twitterアカウントを概要欄に公開したら、絶対にすぐ有名になるよ！
俺らみたいな活動してみない？
俺じゃ不安ならななもりさんを紹介してもいい」


そんな真剣な顔で言わないでよ…

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