交際を前提に友達になりました【桃】

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A誕生日おめでとう


2月24日の0時を回ってすぐに私はそう連絡を入れた

もちろん、Twitterにも投稿する

手作りした、ピンク色の誕生日ケーキの写真と共に


誕生日カウントダウン配信をしてるさとちゃんが返事をくれることは期待していない

むしろ、返事が来たら配信に集中しろって言いたくなる


0時にプレミア公開された『voiceさとみ』『mixチロ』の歌みた

まずは概要欄にあるmixのところにチロ様って書かれてるのが嬉しくて、ちょっとニヤける


さとみくんとの…いや、すとぷりとの初仕事が上手くいったことが嬉しくて涙が出てくる



0時を回って、40分くらいでさとみくんの配信は終了した


satomiありがとう
ケーキ、めっちゃ美味そう

Aもう見たの!?


LINEにはケーキの画像は送っていない


satomi一番最初に確認した

A私の事、フォローしてないのにどうやって…

satomiこの世には検索履歴というのがあるんだわ
1度、Aのアカウントを検索かければ何時でもすぐに見れる

Aあぁ…

satomi電話、できる?

Aいや、エゴサしてなよ…


私がそう返したのに、さとちゃんは電話をかけてきた


「はぁい」

『眠そうだなw』

「さとちゃんは元気だね」

『テンション上がってっから』

「あーね
さとちゃん、誕生日おめでとう」

『ん、ありがとう
で、Aからの誕生日プレゼントは？』

「…ケーキの写真」

『食えねぇーじゃん！
じゃなくて、約束したろ？』

「あぁ…私の本業？」

『そう』


私は周りを見渡して、まだ親が起きてることを確認して場所を移すことにした


「3分待ってて？」

『わかった』


イヤホンの付いたスマホを持って私は外に出る

ここなら聞こえないかな…？


「お待たせ」

『何してたん？』

「庭に移動」

『は？
寒くね？』

「めちゃくちゃ寒い！
本業は、親に言ってないから聞かれたくないの」

『言ってないって…』

「んふふ、きっと親は一日中パソコンをいじってるダメ娘だと思ってるわw」

『いや、笑い事じゃねーよ』

「笑い事だよ」

『Aが気にしてないならいいんだけど…』

「気にしてないねー
ある程度稼げてるもん」

『で、なにやってんの？』

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