交際を前提に友達になりました.2【桃】 (ページ22)

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活動本格始動から1か月

週一ペースでYouTubeとツイキャスを行ったり来たりしながら配信をしたり、この1か月の間にお蔵入りにしてた歌みたをMIXしなおして、2曲投稿した

そんな感じで活動していると徐々に増え始めた私のリスナーさん

ついに先日、YouTubeの登録者数も70万人を超えた

「70万人おめでとう」

「ありがとう」

記念ということで、今日はさとちゃんがお祝いに来てくれた

「にしてもさ、この1か月かなりさとちゃんとの関係聞かれるんだよね…」

「あー、俺もw」

「さとちゃんが『俺の』とかいうから付き合ってる説もあるんだけど！？」

「…俺は付き合えるし、そうなってもいいけど？」

「よくそう言ってるけど、実際問題さとちゃん私に恋愛感情ないでしょ？それで付き合うなんてそれこそ本気でさとちゃんを好きな人に申し訳ない。私も元々リアコってわけじゃないから特に…」

「俺が他に好きな人ができるのが先か、Aが俺に落ちるのが先か、勝負だな」

「…私が別の人を好きになるって選択肢は？」

「は？俺がそばにいんのによそ見出来んの？」

何たる自信…

ってちょっと呆れはするが、推しというところを最大限に、活かして耳元で囁くのはやめて欲しい

「んふ、腰抜かしちゃってかぁわいい♡」

「意地悪！」

楽しそうに笑うさとちゃんを多分真っ赤になってるだろう私が睨む

「案外長期戦にはならなそうかな」

「…そんなのわかんないよ」

私はそう呟くのが精一杯だった

恋愛感情なんて、わかんない

きっと理解出来る日なんて来ないんだ

「まぁ…私が隣にいてもさとちゃんは余所見できるみたいだし、その程度じゃ振り向かないからね」

「は？何、全力でお前にアタックしていいわけ？」

「私を好きになったらね」

「…俺、お前を好きになる自信あるけど平気？」

「無理って言ったら好きにならないの？」

「感情なんて俺にどうしようもないから、無理って言われても俺も無理って答える」

「…ダルw」

「まぁ、もうしばらく交際前提のお友達続けるかぁ。俺もAも自分の気持ちに向き合わないとな」

「交際前提って結局何？」

「友達として見ないで、異性として見て！ …って感じ。お前の性格じゃあ男女の友情は成立する派だろうし、友達じゃなくてちゃんと一人の男として見て欲しい」

「なら、さとちゃんも私を女としてみるわけか…なんかヤダ」

「なんでだよw」