交際を前提に友達になりました.2【桃】 (ページ18)

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なーくんにカメラの画角を説明して、私は音楽の音を下げてマイクをオンにした

私は一度大きく深呼吸して声を出した

「こんばんは！初YouTubeライブに来てくれてありがとう！改めてライラです！今までYouTubeで歌を聞いてくれてた人は名前すら初めて聞いたと思うけど…今後はライラって呼んでもらえると嬉しいです」

出だしは何となく考えていたものをそのまま口にした

ふいに目の前にいたさとちゃんとなーくんが視界に入ってきたけど、ちょっと驚いたような表情となぜか誇らしそうな表情をしていた

「お知らせを引っ張っても仕方ないんで、スパッと言っちゃいます！私、ライラ本日より事務所に所属したうえで本格的に歌い手として活動させていただくことになりました！！」

パチパチってセルフで拍手しながらコメント欄を見ると、タイムラグを経て驚きと祝福のコメントが見えるようになった

「待ってた？マジ？嬉しい。え、顔出し？どこの事務所？ちょ、質問多すぎる！ちょい待ちゆっくり行こう。時間はあるから」

温かいコメントが多くて、嬉しい

「えっとまず顔出しはするよ。何なら今日もタイミング次第ではカメラつけれるよ。え、今？今はね、初配信で緊張しまくりだからご遠慮願いたいかなw
それよりも！！
事務所の話しよう。事務所の人っていうか、プロデュースしてくれる人が目の前で配信に出演待ちしてるから」

顔を上げると2人はスマホをのぞき込んでいた

何してるのかめちゃくちゃ気になるけど、私の視線に気づいたのか顔を上げた2人がいつでもいいよって知らせてくれるから私は事務所の話を始めた

「まず、私の仕事なんだけど。今まではMix師のチロとして働いてたの。あ、チロ知ってくれてる？嬉しいなぁ。で、そこで今年すとぷりのさとみさんとお仕事をさせていただく機会があって、その時にひょんなことから歌ってみたを投稿してるのがバレてしまったわけ。そこから話がななもりさんまで行って、気づいたらSTPR所属で歌い手活動をすることになってました」

私がそこまで話したところで、不意に赤スパが届いた

「ちょ…ちょっと待って！！スパチャ！？？え、メンバー全員から来てるんだけど！！？」

顔を上げればめちゃくちゃいい笑顔の二人がいた

これか、二人がスマホを見てた理由！！

「あー、もう！ほら、コメント欄も大混乱じゃん！」

いまだかつてない速さでコメントが流れ始めた