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ころんside
ずっと複雑だった
なーくんの依存体質を理解しながらも、相手を失う度に消耗する彼を見るのは辛かった
1番付き合いが長い僕は多分、みんなの知らない人まで知ってる
だから、なのか
昨日、なーくんから好きって言ってくれたって嬉しそうなLINEが届いた時は自分のことのように喜んだ
たぴちゃんに嫌がられるレベルで抱きしめるくらい嬉しかった
どうしても直接おめでとうって言いたくて、普段なら呼び出されないと行かない事務所に自発的に足を運んだ
事務所に着くと、ちょうどお昼休憩中だったのかスタッフさんが数人お弁当を食べていた
青「お疲れ様です」
菊「お疲れ様です
どうしたんですか?」
僕が急にくることなんてほぼないから、事務所に残っている人達が驚いた顔でこっちを見てきた
青「なーくんに話があってきたんですけど…います?」
菊「はい
社長ならAさんとAさんスペースでご飯中です」
…お昼時に来たのは失敗だったかな
流石の僕でも2人の時間を邪魔するのはちょっと気が引ける…
青「…入っても大丈夫ですかね」
菊「入る前に声を掛ければ問題ないかと…
ちょっと前に2人の笑い声が聞こえて以降、不気味なほどに静かなので…」
カーテンのみで区切られたそこは、中の声が聞こえてもおかしくない
カーテン1つでも少し小さい声になったら、会話は聞こえない
それでも何か話してるんだろうなって言うのは伝わってくる
なのに、今はそれすらない…
寝てるのかな?
なーくんがメンバーや気を許した人しかいない空間以外で、シラフの時は寝れないのを知っててもそんな考えが浮かぶほどに、Aちゃんの側なら…って期待が湧く
でも、僕がカーテンの前に立った瞬間、2人の会話する気配がした
青「な、なーくん?
Aちゃん?」
少し緊張しながら声をかけると、中からなーくんの「どうぞ!」って声が聞こえた
青「開けるよー?
おつかれー」
紫「ころん!?
どうしたの?
ここに来るなんて珍しいね」
なーくんが驚いた声を上げる
青「うん、なーく、ん…に
え?
なんで泣いてんの!?」
今度は僕がびっくりする番だ
静かに涙を流すAちゃん
紫「ふふふ、ちょっと勝負しててねw」
「なーくんがずるい…」
青「え、どういうこと?
負けて泣いてんの?」
その後、2人から聞かされたゲーム内容に僕は呆れた
はいはい
2人なら見つめ合うだけでも十分楽しいゲームってことね
ご馳走様…
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大河 - 依存相手に選ばれました。 に依存しているのは私だけでしょうか、ww何回も繰り返し読んでいますww7回目ぐらいかなwwいつかまたづつきをおねがいします! (2022年5月3日 11時) (レス) @page34 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
にら子(プロフ) - 心葉さん» 更新とパスワードの解除ありがとうございます!!遅い時間までお疲れ様です(ー ー;) (2021年9月12日 4時) (レス) id: 89e2465523 (このIDを非表示/違反報告)
心葉(プロフ) - パスワードの解除させて頂きました! Part.7もよろしくお願い致します! (2021年9月12日 2時) (レス) id: 928472755c (このIDを非表示/違反報告)
笹音 - 教えてくださってありがとうございます!ゆっくりでいいので更新無理しない程度に頑張ってください!! (2021年9月11日 12時) (レス) id: fd3b900466 (このIDを非表示/違反報告)
にら子(プロフ) - 教えてくださってありがとうございます!毎回楽しみです!頑張ってください!! (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89e2465523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:心葉 | 作成日時:2021年6月16日 20時