依存相手に選ばれました.6【紫】

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撮影が始まって、20分くらい

みんなはカメラマンさんの指示でポーズをとったりしている


一方、私はと言うと


ス「Aさん」

「嫌です」

ス「…ダメですか？( ´･ω･`)」

ス「絶対に似合いますよ」


女性スタッフに囲まれていた

1人はしっかりと水着を持っている


「なんで、撮影なのに私が着替えるんですか！？」

ス「私たちもAさんの水着姿みたいです！」

「はい！？」

ス「正確には！
水着姿の社長とAさんのイチャイチャが見たいです！」

ス「私たちは明日、見れないんですよ！？」

ス「私たちに癒しの供給をお願いします！」

「何言ってるんですか！？」

菊「社長公認なので、諦めてください」

「菊地さんまで！？
まぁ、なーくん公認なのは何となくわかってましたけどね！」


なーくんが私の背中やらお腹やらにも日焼け止めを塗った意味がわかった！


ス「さ、行きましょ！」

「いーやーだー」


ズルズルと引きずられながら私は別荘に逆戻り…


そのまま、水着と一緒に部屋に閉じ込められた

…( ´･ω･`)


着替えるよ！！

着替えればいいんでしょ！？


タンキニタイプですね！

まぁ、なーくんが素肌を晒すような水着を許すとは思えないですけど！！


ちょっと内心悪態をつきながら私は水着に着替えた


ス「やっぱり、似合いますね」

ス「Aさん、スタイルいいんですからもっと際どいのでもいいと思うんですけど…」

ス「まぁ、社長が許してくれないですからね」


もはや、シャオメイク隊のメンバーが確立され始めてる…


「で、その手に持ってるやつはなんでしょう」

ス「え、髪型もセットしますよ？」


何故でしょう…


キラキラした目の彼女たちに勝てるはずもなく、私はしっかり髪型もメイクもされた


ス「はぁ…可愛い」

ス「社長が惚れ直しますね」


彼女たちは一体何を目指してるんでしょう…


ス「さ、海に戻りましょうか」

「…飲み物持っていきましょうか」

ス「そうですね」


2Lの飲み物をみんなで抱えて、テントに戻る

なんで、Tシャツ集団の中で私だけが水着なのか

浮くことこの上ない！


菊「とってもお似合いですよ」

「…ありがとうございます」

菊「あまり信じてないですね？」

「最近、誰の似合うも可愛いも信じられなくなってきました」

菊「みんな、本心ですから信じてください」


って菊地さんに苦笑いされた

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