依存相手に選ばれました.3【紫】

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黄s「どんな服装にしようかぁ」

橙s「本当に借りちゃっていいんですか⁉」

「いいですよぉ」

黄s「この辺は部屋着じゃないの？」

「部屋着っていうか、露出が多いからなーくんにこれで外に出ないでって言われてるだけ」

橙s「…でもこっちのスカートとか短くないですか？」

「タイツ必須です」

黄s「Aの旦那様はA大好きで過保護だから
正直、この二人はあまり参考にならないと思いますよ」

「確かに、参考にならないかもw」

橙s「どういうことですか？」

黄s「ここの服は全部、な…颯真さんの貢ぎ物だから」

橙s「あぁ、貢ぐのが趣味って聞いてます」

黄s「正解」


2人はそんな会話をしながら服を見ている

…なんでか、少しバカにされてる気がする


橙s「…メイド服があるんですが…」

「着てもいいですよ」

橙s「遠慮しておきます」

黄s「メイド服のバリエーション増えてない？」

「私がロングスカートのシックなメイド服の方が好きって言ったら買ってきた」

黄s「…あぁ」


もう突っ込んでさえくれない


橙s「でも旦那さんからいただいた服を借りちゃっていいんですか？」

「本人には許可をもらってるから大丈夫
最近増えてきて、私も着きれないから着てくれた方が服のためにもなるしね」

黄s「確かに…一日1着着ても1か月はかかるわね」

「ちなみに、ここにない服もあるよ」

橙s「私、これからAさんの旦那さんに会うのが怖くなってきました」

「基本優しくて無害だから安心してください」


2人が服を選び終わって、私たちはメイクを始める

あ、私の服装はなーくんが朝決めてくれた

ちなみに私の部屋にはドレッサーも存在する


「ちなみにここのメイク道具も一通りなーくんが揃えました
私は基本ナチュラルメイクだから使いきれないので、好きなのを使ってください」

黄s「…一部の人が大興奮するであろうメイク道具がそろってるわね」

「宝の持ち腐れであることは自覚済みです
ここまで揃えた本人が、薄めのメイクにしてほしいって言っておりました」

黄s「何でこんなに揃えたのよ…」

「貢ぎ癖の一環では？」

橙s「…メイクに疎い私でも知ってるブランドのものがいっぱい」

「考えてはだめです
考えたら負けだと思ってください」

黄s「最近、Aが颯真さんを止めるのを諦めかけてる気がする」

「…これでも大分、貢ぎ物が減ったほうです」


そんな感じで私たちは順調にデートの準備を進めた

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