依存相手に選ばれました.3【紫】

119.休日 ページ19

紫「ただいまぁ」

「え…」


夜中3時過ぎ

今日は朝まで帰らないと思っていたなーくんが帰宅した


ゴールデンウィークの48時間リレー放送が終わって、昨日はお疲れ様配信をころんくんの家でやっていた

当然、配信なので私は家にいた


配信自体は12時を少し回った辺りで終わったので、私はそこから映画を見て、そろそろ寝よう思っていた


「おかえり
帰ってくるなら連絡くれれば迎えに行ったのに…」

紫「んーん、こんな時間にAを1人で出掛けさせられない」


ギューって私を抱きしめたなーくんからほんのりお酒の匂いがする

配信の途中でお酒を飲んで、眠そうにしてた


紫「寝てるかと思ってたぁ」

「そろそろ寝ようかと思ったところだった」

紫「…もう3時過ぎだよ？
夜更かしさんだねぇ( *ˊᵕˋ)」


いつもよりふわふわした様子でニコニコしてるなーくんは酔っているのだろう

なんて言うか…何事もなく帰って来れてよかった


紫「A〜、会いたかったぁ」


いつもより強い力でギュッて抱き締めて、私の首にスリスリ顔を押し付ける

こんな風に酔った彼を見るのは初めてだ

普段、私と飲む時はなーくんが眠そうなのを確認して一緒にベッドに入る

そのまま朝まで起きることは無い


紫「…(･_･」

「え、どうしたの？」

紫「…ここにチューしていい？」

「ん！？」


体を少し離して、顔をじっと見るなーくんが私の唇に指をおいて、そんなことを言ってきた

とろんとした目で首を傾げながらそんなことを言う

可愛いんだけど…


紫「( ๑´•ω•`๑)だめ？」

「いや…あの…だめ、かな」


正直、なーくんとのキスに抵抗がある訳では無い

むしろしてもいいとさえ思ってる


ただ、ここまでなーくんが待ってくれて、キスしないで居てくれてる

なのにこんな形でキスをしてしまったらなーくんが自分を責めるかもしれない


紫「( ´･ω･`)」

「う…」


罪悪感…

しょんぼりしないで…


「したい？」

紫「したい
だって、俺はAのこと好きだもん」


ギュッて抱きしめ直して、ちょっと拗ねなような声で言ってくる


紫「Aは…うんん、なんでもない」


『Aは俺のこと好き？』？

配信でジェルくんが言ってた

キスしたいって思ったら好きなんだと…


私はどうなのかな


紫「お風呂入りたい」

「お風呂？
飲んでるんだから明日にしよ？」

紫「ヤダ( ˙꒳˙ )」


なーくんは靴を脱いで駆け足でお風呂場に向かった

もちろん、私の手を引いて…

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