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紫side

嫌がる莉犬くんに頼み込んで、女装してもらってタイミングを見計らってホテルから出てきた

チラッと確認すると、道向こうのコンビニにAの車が止まってるのが見えた


赤「…Aちゃん、泣いてるんじゃない?」

紫「それならそれで嬉しい」


Aが嫉妬してくれるならそれ以上の反応はない

ホワイトデーに再度想いを告げてから、俺の中で何かが外れたらしい


好きになって欲しい

好きって言われたい

Aに独占されたい


次から次へと溢れてくる欲

愛とか恋とか、そんな綺麗な感情じゃない

独占したい

俺だけを見て欲しい


Aが俺から離れられなくなってればいいな…


そんな感情から今回の計画を思いついた

怒ってくれてもいい

泣きながら縋ってくれてもいい


Aが俺の事を好きなんだと思えるアクションが欲しい…


赤「あれ…Aちゃん達動き出したよ?」

紫「本当だ…
さすがに乗り込んでは来ないか…」

赤「スタッフさん可哀想…」


午後から事務所に来る予定のA

俺はさっきからワクワクが止まらない!


莉犬くんと別れて、俺は事務所に戻った

Aが来るまでにできる限りの仕事は進める

今日は絶対にAと一緒に帰るんだ!!


「こんにちはー」

橙「…お疲れ様です」


お昼すぎにAと何故か疲れ気味のジェルくんが事務所に来た


「なーくん!」


俺に駆け寄ってくるAは笑顔で、あまりにもいつも通りで俺は不安になる

見てなかったのかな…?

それとも、俺が女の子と一緒にいるのなんてどうでもよかったかなぁ…


「今日はね、シフォンケーキ持ってきたよ
…あ、昨日一緒に準備したから知ってるよね」

紫「う、うん」

「美味しそうに出来てるから楽しみにしててね
じゃあお仕事頑張って!」


いつも通りだ

そのまま給湯室に入っていくAを見届けて、俺はジェルくんの方を見た


紫「何かあったの?」

橙「んー…最初は泣いとったんよ
せやけど、急にいつも通りになったんよ
俺はそれが怖くて何も聞けてへん…」


Aが泣いた!!

その事実だけで今回のドッキリは大成功で、俺は満足

早めにAにネタばらししようかなぁ

俺は軽い足取りで給湯室に向かった


…が、そこには誰もいない


紫「あれ…?」

ス「Aさんなら携帯見ながら急いだ様子で外に出ていきましたよ」


近くにいたスタッフさんがそう教えてくれた

…車に忘れ物でもしたのかなぁ


俺はそう思って、車の方へ向かった

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雪乃 - はじめまして!すっごく面白くて毎日読ませていただいています!かわいいなーくん、毎日の癒しです!これからも応援してます! (2022年5月28日 17時) (レス) @page27 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - はじめまして!すごく引き込まれて楽しく読ませていただいてます!これからも頑張ってください! (2021年4月7日 20時) (レス) id: f48e81ff4f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - 口に突っ込む…wいつも愛読させてもらってます〜!作者さんのペースで更新頑張ってください!応援してます(*´ω`*) (2021年4月4日 8時) (レス) id: bc2226c39f (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ甘えたななー君凄く可愛い上に癒されました♪続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年3月21日 22時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - 更新お疲れ様です!謝らなくて大丈夫ですよ、心葉様のペースで更新してください!続きも楽しみにしています(*´>ω<`*) (2021年3月20日 20時) (レス) id: 298c2cd1b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心葉 | 作成日時:2021年2月22日 22時

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