ターン28 【月島2】 ページ28
月島 「………」
道宮 「あ、月島くんだよね。前回、何の相談もしてくれなかった、例の。どうかした?」
月島 「これ、何も書かずに破り捨てるっていう選択肢はないんですかね」
道宮 「………いや、ないかな!?」
月島 「その間は?」
道宮 「ちょっと迷ったの!聞かないで!」
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12月11日
二度目が来るなんて思っていなかった月島です。
前回の人に一言!
まあ、性格がすべてを決めるって女子は言いますけど。何をどう言おうが決め手は縁下さんのように顔なんですから、田中さんも一生モテないと思います。
最近起きたことと、その悩み
最近の悩みというより、もうむしろ結構前からの話なんだけど。日向のバカさ加減にそろそろ僕も頭が痛い。
前回の東京合宿のかかった一学期期末テストでも薄々感じてたよ。薄々じゃないか。もう、こいつがどうしようもないことぐらい、わかってるつもりだったんだけど。
僕が甘かった。あのバカがあそこまでひどいなんて、同じ人間として信じられない。
それは、部活終わりの部室での話。発端は日向が出してきた国語の小テストだった。
日向 「なあ、月島。この問題なんだけど」
月島 「は?なんで僕が君に教えてあげないといけないの?別に今回は合宿とかないけど」
日向 「いいじゃん!一問ぐらい!」
菅原 「月島、見てやれよ。バレー部から赤点を無くすと思って。な?」
菅原さんにそう言われては僕も言い返せなかったから、間違えている問題を見たんだけど。もう、とりあえず何も言葉がでなかった。
問1 「次の漢字を読みなさい 《烏》」
山口 「え、なにこれ。ボーナス問題じゃ…」
隣にいた山口も開いた口を閉じた。山口の口の動きとは逆に、僕は日向に言った。
月島 「君は結局、この答えがわかったの?」
日向 「わかんねえ!だってこれ、どう見たって《とり》じゃん!?なんで間違いになるの!?」
月島 「校門まで走って、高校名を読んでこい。今すぐに」
日向 「ひっ!い、イエッサー!!」
ビシッと敬礼した日向の背中を見て思った。
これまで幾度となく学校名を書く機会はあったはずだよね。その間、日向はいったい、いくつの《鳥》を書いたのか。誰か知りませんか。僕は気になって夜も眠れません。助けて
次は【西谷さん】に回るよ!
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道宮 「あの子はどうやって入試を受けたんだろう」
月島 「今夜は道宮さんも眠れませんね」
道宮 「待って、そんなの嫌だ!」
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美汐(プロフ) - 千夜さん» 大好きですよ!!続けるのなら楽しみです!! (2017年2月18日 20時) (レス) id: 55508db6e7 (このIDを非表示/違反報告)
千夜 - 美汐さん» ありがとうございます!この世界観を随分と気に入ってくださっているようで嬉しい限りです! (2017年2月18日 19時) (レス) id: 52479b0e06 (このIDを非表示/違反報告)
美汐(プロフ) - 千夜さん» 元snowです!!交換週記…とりあえずこの世界観?をもっと見たいです!! (2017年2月18日 11時) (レス) id: 55508db6e7 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 千夜さん» 小説読んだらまたコメント書かせていただくかもです!忙しい中続けているのはすごいと思います^^ (2016年12月17日 23時) (レス) id: eaf3e458f0 (このIDを非表示/違反報告)
千夜 - snowさん» ありがとうございます!もう少し続けたかったのですが、なにぶん忙しく…。新小説の方も、またご覧になってくれれば幸いです! (2016年12月17日 23時) (レス) id: 52479b0e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千夜 | 作成日時:2016年11月20日 10時