またね ページ39
「アカン、この歳で机で寝落ちは辛いって…
のぞむくん、のぞむくん、ゴメンやで
結局お泊まりさせてしもうたわ」
机に突っ伏してる彼
良かったわ、とものプレゼントは寝落ちる前に置いてて
「んんぅ…はっ！
おはようございます！
すみません、僕寝落ちてたみたいで…」
「ゴメンやで俺がしっかりしてないばかりに
ほらこれ、タオル
顔洗ってき」
「ともくんはプレゼントどうでしたかね？」
嬉しそうにワクワクしているのぞむくん
時計を見ると8:30
あれ、おかしい
ともはいつも起きてきてる時間なのに
寝室開けてみてもいないしプレゼントは開けたあとがある
「ともー？とも、どこにおるん〜？」
急な不安に駆られる
「�陲舛磴鵑叩�あれ！」
ともがよく使う低いテーブルに
おしゃべりあいうえおとお絵描きが置いてある所に
うちのわんころがクンクン鳴いてる
お絵描きには
サンタさんと、ともと、俺とのぞむくんとわんころ
そして上の方には天使が2人
「そうか、とも
もう行ってしまったか」
大粒の涙を流しながらお絵描きを眺めていると
おしゃべりあいうえおから音が聞こえてくる
[オ、ト、ウ、サ、ン、ノ
エ、ガ、オ、ガ、イ、チ、バ、ン、ス、キ
ノ、ン、チャン、イ、ル
ダ、イ、ジョ、ウ、ブ
マ、タ、ネ]
1番そばのカーテンがふわっと揺れて
ともが帰ってしまったことが伝わる
「ともっ、ともっ！」
またもう一度失ってしまった事が悲しくて
膝からくずおれると隣にはのぞむくん
「�陲舛磴鵝∨佑發い泙�
ともくんが�陲舛磴鵑繁佑鮟于颪錣擦討�れたんですね
�陲舛磴鵑�1人じゃないですよ
またねってともくんも言うてます
またいつか会えますよ
ともくんの一番好きな笑顔で見送ってあげましょう」
わんころも膝に乗ってきて慰めてくれた
その日以降布を被ったともが現れることは無かった
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作者名：神崎 | 作成日時：2023年7月15日 4時
