色々らんぺいじ

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樹×ペットと彼女2

『ねえ、樹？』

「ん？」

『やっぱり最初に私が見たチワワにしない？
目もキラキラしてて可愛かったし！』

「確かに可愛かったけど 俺はAにも見せたあの子を飼いたい。
チワワはキャンキャンうるさいし 飼うの大変だと思うよ。それに比べて猫は静かだから飼いやすいと思う。」

『なんで、そんなこと言うの？
確かにうるさいかも知れないけど、そこが可愛いんじゃん！』

「あのなあA。可愛いだけで生き物を飼ったらいけないんだよ。笑 」

鼻で笑うようにそう言う樹に腹が立って私は、

『そんなの知ってるんだけど、こんな面倒くなるなら樹と同棲なんかしないで あのチワワと2人で楽しく暮らせばよかった。』

なんて言っちゃって。
言った後に樹の顔をチラッと見ると、
怒ってるように見えるけど、とても悲しそうで。
謝らなきゃ。私はそう思って私は

『樹、私言い過ぎたごめんね。』

と、樹に行って 頭を冷やすために部屋を出て行こうとしたその時。

「A待って。」

『何、、？』

「確かに俺も言い方が悪かったごめん。
俺はチワワが飼いたくない。わけじゃなくて
チワワを飼ったら Aがそっちにばっか
構って、Aの中での1番がチワワになって。
俺とイチャイチャ出来ないんじゃないかなと思って。」

言い終わる頃には 樹の顔は真っ赤で。
そんな理由があった事なんて知らない私は思わず 樹に向かって抱き着いた。

『うおっなんだよA。』

「あのね 樹。 もし私がチワワを飼ったとしても 飼わなかったとしても、樹が1番なのは変わらないよ。さっきはチワワと2人で住めばよかったとか言ったけど、樹が居なかったら 私の中すっからかんになっちゃうもん！」

ちょっと嫌そうな声を出した樹に 笑いながら言ったら、樹は私の肩に頭を預けて

『はあ〜。早く言ってよそれ、笑笑』

って笑いながら言う樹にコアラみたいに抱き着いたら樹が、

『もう俺ら ペット飼わなくて良くない？
確かに居たら居たで可愛いけど、俺はずっとAと2人で過ごしたい。』

なんて真顔でかっこいい事言うから、私は
「そうだね〜」って言うしかなかった。

だって恥ずかしいんだもん！笑笑

そんな恥ずかしがってる私に気付いた樹は

『Aこっち見て。』

「んッ」

私にキスをしましたとさ。

私の彼氏は時に意地悪だけど 最高にかっこいい藤原樹でした。

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