42話 幼児化�� ページ44
徳川side
俺は今宿舎の廊下を歩いている。
Uｰ17の合宿所の宿舎の、だ。
なのにも関わらず何故か俺の目の前には幼児がいるではないか。
しかし何故だろう。
このエメラルドグリーンの瞳と絹のように白い髪にはどこか見覚えのあるような感じがする。
『おにいさん。』
いきなりその幼児に声をかけられた。
徳「なんだ？」
俺は幼児はあまり得意ではない。
だからか柄にもなく少し緊張して声が低くなってしまった。
怖がらせてしまったかと思ったがその子は気にもせずに話をしてくれた。
『あのね、わたしほんがよみたいの。だからおにいさんほんもってたらかしてください。』
そう言うとおねがいしますと丁寧に頭まで下げてきた。
なんて礼儀正しい子なのだろうか。
見た目的には5〜6歳ほどなのだが相当しっかりとしている。
しかし俺はこのくらいの年齢の子が読める本など持っていただろうか。
そもそも俺の持っている数少ない本はテニスに関するものが大半を占めているし、そのほかの本は風月に勧められた小説数冊と参考書しか持っていない。
よって俺がこの子に貸せる本はないとも言える。
どうしたものか…
少々悩んでいると入江さんがこちらに向かって走って来た。
入「あ！いたいた。Aちゃん探したんだよ。」
ん？
Aちゃん？
入「Aちゃんを保護してくれたのかな？ありがとう徳川君。小さくなっていると探すのが大変でね。手こずっていたんだ。」
小さくなっている？
もしや……
徳「…入江さん。この子はもしかして風月なんですか？」
まさかと思って質問してみると入江さんは首を縦に振った。
入「そうだよ。あ、徳川君は知らなかったんだね。」
その後、入江さんは風月がいきなり小さくなってしまったと教えてくれた。
そう言われてよくよく考えてみると、風月と似ている部分は多々あった。
本が好きな事や礼儀が正しいのはいつもの風月と一緒だし、あの瞳や髪は完全に風月のものだ。
そもそも、この場に幼児がいること自体がおかしいのだ。
この幼児が風月だと気づかないにしてもさすがに似ている部分があるということやなにかおかしい事には気づくのが普通だろう。
本当になぜ気づかなかったのか数分前の自分に問うてみたい。
入「それで僕達とご飯食べてたらAちゃんがどっか行っちゃったんだよね。」
そう言って入江さんは風月をチラリと見た。
風月は顔を俯かせ、びくっと身体を震わせた。
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雪見 零華(プロフ) - 月夜さん» リクエストありがとうございます！現在書いている幼児化と白くまさんにリクエストして頂いたタリーズとの絡みの後となってしまいますが是非書かせて頂きます！またリクエストがあったらどんどん言って下さい！ (2021年9月25日 0時) (
レス) id: 858f3638ed (このIDを非表示/違反報告)
白くま(プロフ) - 雪見 零華さん» ありがとうございます！無理せず更新頑張ってください(^^)ぜひまたリクエストさせていただきますね！ (2021年9月25日 0時) (レス) id: 2642c2c975 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - この作品を読みました。とても面白いです！リクエストなのですが、夢主と1軍の絡みが見たいです。書いていただけたら嬉しいです。m(_ _)mよろしくお願いします。 (2021年9月24日 23時) (レス) id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
雪見 零華(プロフ) - 白くまさん» リクエストありがとうございます！現在書いている幼児化が終わったら是非とも書かせて頂きます。他にもリクエストがあればどんどん言ってくださると嬉しいです。よろしくお願いします！ (2021年9月18日 23時) (レス) id: 858f3638ed (このIDを非表示/違反報告)
白くま(プロフ) - コメント失礼します！リクエストなのですが、タリーズの2人と夢主の絡みが見たいです！タリーズ出なくても、中学生組との絡みを書いていただけたら嬉しいですm(_ _)mよろしくお願いします！！ (2021年9月18日 23時) (レス) id: 2642c2c975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪音 | 作成日時：2021年2月5日 18時
