フェチを持たない秘密警察犬 事件簿No.2

制服警官襲撃事件・3 ページ21

制服警官襲撃事件・3

因幡望side

初めて見た兄さんが遙を殴るところを

望「兄さん…」
洋「大丈夫だ
……遙

この馬鹿っ！そんな子に育てた覚えはありませんよ！」

でた、兄さんのオカン節

圭「因幡さん、口調がオカンです！」

荻「洋、どうやって」
洋「クツ脱いだ」
荻「盲点だった」

洋「警察犬辞めたんだ
辞められない望の分お前を捜す時間が欲しくて」

望「兄さん…」

洋「仕事なんて何度も嫌気がさしたよ
警察犬に生まれたこと後悔してばっかで
でも同じ境遇のお前がいたから
俺らより辛い思いをしてそれをおくびにも出さず笑顔でいた望がいたから耐えられた


独りであんなバカみてーに仕事できるかっ！」

遙「…でも戻るんでしょ？
僕がいなくても」

洋「お前と一緒に帰ると望と約束した」
望「！」


――遙ぁ…！遙ぁ…！兄さん、遙がいなくなっちゃったぁ…！
――望、泣かないでくれよ…俺がいるから！

――兄さん警察犬辞めるの…？
――あぁ、遙を捜す
――………
――大丈夫、遙と一緒に帰ってくるから
…頑張れるか？
――……うん！大丈夫！！

洋「お前は俺が逮捕する！
ケジメとれ遙ぁっ！」

遙「ハハハ
やっと本気になったね
嬉しいよにーに
やっと遊んでくれるんだね
にーにと命懸けの鬼ごっこが出来るなんて犯罪者になって良かった」

良くないよ…良くないよ…遙…
何一つ良くないよ…

遙「ねーねも僕でいっぱいだ
もっと僕でいっぱいになってよ！


ホラ









鬼さんこちら」

圭(アレ？！
なんで浜辺が見えるんだろう俺…)

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