フェチを持たない秘密警察犬 事件簿No.2

桜の森占領事件・4 ページ16

桜の森占領事件・4

因幡望side

優太君の目印を辿り、何とかたどり着いたけどヤギがガリガリだった

何があった

木の根っこが襲いかかり、何とか逃げたがその木はほかの木から養分を吸ってどんどん大きくなった

ヤギがあの栄養剤で復活していた
あれ、生物にも使えるのか

あ、兄さんが栄養剤被った！！

すると、木の根っこが兄さんを捕まえた

あの栄養剤をかぶったせいか！！
あんのクソヤギ！！！噛み殺す！！

私は懐から未嵩から貰った試作の薬を取り出し、口に入れ噛み砕いた

あと、緒方、そのハサミじゃ太さ足りないよ！！

私はすぐに木の根に蹴りを入れて兄さんの助けに向かった

望「望、荻
先に優太とステラを！俺は後ででいい！！」

荻「洋……」
望「兄さん…」

洋「心配すんな

ちょっと気持ちよくなってきたから」

望「ぜんっぜん！！良くない！！！」

私は根に飛びかかり、爪で兄さんの首に絡んでる根っこを引き裂いた

圭「あれ？！望さん変身してないのに！！」
荻「試作持ってたのか…」

洋「望……」

望「ドＭ自覚しないでよ！！兄さん！
ドＭってめんどくさいから！！」

圭「サラッとドＭ貶してますね！！」

ビュッ！！

洋「望！！」

ドンッ！！

兄さんは私を押して、自分から根に刺さった

圭「因幡さん！！」

ガリッ！

圭「見る影ねぇっ！！」

ヤギのようにしおしおになった兄さんを受け止める

あぁ、兄さん……！

圭「まだ吸う気？！」

わしゃ、わしゃ、わしゃ

あ、兄さんの栄養分って毛フェチなんだ

その後はセットを崩された荻が怒り(１時間２５分)、素手で木を削り始めた

圭くん、人としてどうなのって言ってるけど…
終わってるよ、荻は


―作者からの一言―

急ピッチで申し訳ない
早く遙を書きたい衝動に駆られた

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