フェチを持たない秘密警察犬 (ページ7)

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偽造通貨印刷事件６ページ7

偽造通貨印刷事件６

野崎圭side

荻さんに連れられてアジトに向かう

因幡さんはずっと望さんの手を握っているのはもう気にしない

荻「着いたぞ」

木造平屋…

実家を思い出す……

荻「ヴァレンティーノファミリーはココにいる」

洋「確かにファミリー感が漂う家だ」

望「意味は違うけどね」

圭「いいの？！ヴァレンティーノが木造平屋でいいの？」

荻さんはドアを叩いた
望さんも因幡さんからと手を繋ぐのを止めて隣につく

荻「ヴァレンティーノのいるんだろ？」

望「いたら返事しなよ
10秒以内に返事しないとはっぽ……あでっ！」

荻「拳銃を構えるな」

望「殴るこたぁないだろ！バカっ！」

望さんはガチャっと言う音を立ててドアに向かって両方の拳銃を構えた

後ろで、因幡さんは、相変わらずすぐに拳銃構えるなぁ！スゲーSっぷり！

何ドM発言してるんですか！
と言うか拳銃構える癖って！

荻「逃げた？」

望「いや、声がする」

望さんはまた拳銃を構えた
今度は荻さんは何も言わなかった

すると奥から
『本当にあそこの新聞はしつこいな』
『首領、断ってきてくださいよ』
『一発ガツンと言っとくか』

バン！！

平屋のドアが開いた

ｳﾞｧ｢警察呼ぶぞ！！｣

え、ヤギがマフィアの首領？！
いいの？！

荻さんは冷静に警察手帳を出し、望さんは拳銃を向け

荻「首領ヴァレンティーノ」
望「警察だ」

圭「ヤギですよ！！
木造平屋でヤギのクセにヴァレンティーノですけれど？！」

荻&望「うん」

息ピッタリだな！

圭「詐欺ですよ！」

その隙にヤギ・ヴァレンティーノの中に走り出した

ｳﾞｧ「ロレンツォ！ワシの右腕ロレンツォ
サツじゃー！」

ガシャン！

ロ「首領！今のうちに！」

中では火縄銃を構えている袋を被った人間が出てきた！

洋「銃持ってんのかよ！」

圭「ロレンツォ！袋！和服！」

優「よかったね」

サラサラ、コト、ギュッ

望「遅ぇよ」

パンッ！

望さんは発砲して火縄銃を撃ち落とした

荻「イキナリ撃ってくるとは…
全員ここにいろ」

圭「ハーイ、パパ」
優「パパかっこいー」
洋「早く帰ってきてねパパ」

俺たち三人はそれぞれ茂みにぎゅっぎゅっっと押し込まれた

荻「望も」

荻さんは望さんに手を伸ばすが後退り距離を置いた

望「未成年だけど、私は現役警察だよ？
それに、戦闘なら私の十八番だって荻は知ってるんだろ？」

望さんは両手に着けてたゴム手袋を口で加えて取った。

その手は人間より鋭い爪がついていた