フェチを持たない秘密警察犬 (ページ6)

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偽造通貨印刷事件５ページ6

偽造通貨印刷事件５

野崎圭side

圭「これって偽札って言えないんじゃ…」

すると黙っていた望さんが口を開いた

望「実際には使われたって報告はないよ？
だって諭吉じゃなくてヤギだし、
誰が見ても偽札ってわかるでしょ？」

望さんは因幡さんから偽札を受け取り人差し指と中指で挟んでひらひらさせた。

この人が真面目だ！！

荻「ICPOの話によれば偽札は宣伝広告」

望「自分達の印刷技術を見せつけたいだけだよ、つまり自慢して金さえあれば何でもするって言うこと」

荻「金に汚いやつは色々と見てきたがヴァレンティーノは格が違う
ただ金を求める
俺が出会ったなかで最も純粋な悪だ！」

そう熱弁する荻さんに続けて

望「銀行強盗なんて氷山の一角
ヴァレンティーノには詐欺行為ら武器の密輸、暗殺やスパイ活動
きっと調べれば出てくる容疑は山ほどある」

荻「やつらのアジトを突き止めた、洋
お前の能力で奴等の悪事を暴いてくれ」

望「お願い兄さん」

因幡さんは起き上がって二人を交互に見た

そして

洋「ヴァレンティーノの毛の色は？」

荻「重要なのはそこか？」

洋「最優先事項だ」

望「兄さん、歪みねぇ…」

洋「で、色は？」

荻「白かったな」

洋「ほほう！望と同じ白か！」

因幡さんは嬉しそうに望さんの頭を撫でた

洋「白髪かな？銀髪かな？
どっちにしろ望以外は久しぶりー
いーっぱい採るぞーーーー」

そこから因幡さんは止まらなかった
後ろで優太くんが何かガタガタしてるけど

洋「イタリアのマフィアの首領なんて高貴な毛初めてだー
髪型も気ぃ使ってるんだろうなぁ
あ！どうしよ、ノーネクタイじゃアジトに入れて貰えないかな？
望！あるか？」

望「予備が一応」

荻「楽しそうだな？(ﾁﾞｭｰ」

優「想像図こんな感じ？」

後ろを向くと優太くんがスッゴいダンディーな男の人を書いていた

さっきからこれかいてたのか！

洋「よせよ、優太
ヒゲまで描いて俺をどうする気だ！？」

っていうか…

圭「因幡さん、何浮かれてんですか
マフィアですよ！危険すぎます」

洋「止めるな圭
荻に純粋な悪と言わせるほどの犯罪者…
未知なるキューティクルにヨダレが止まらねーぜ！
つーかヨダレそのものになりそう」

言葉をそのまんまだよ！
ちょ！汚い！

洋「荻！さっさと案内しろ」

荻「洋本来の目的忘れていないか？」

洋「テメーにアジト捕まれたならバカなら楽勝
捕まえてやるよ、ヴァレンティーノ」

ここから僕たちの長いヤギたちとの戦いが始まった