フェチを持たない秘密警察犬

機密文書盗難事件・９ ページ37

機密文書盗難事件・９

因幡望side

やっと終わるかな…このすごろく
なんかすっごく疲れたよ…
まぁ、事あるごとに緒方が私たちを庇って傷負ってたから、怪我はしてないけど…

緒方の手当てに疲れたよ
してるって言うのに頭撫でてくるし…

緒「はははっ荻にしてはよくやった方か！
だが１を出さない限り俺はゴールだ
俺の価値だ！」

１が出た

“1972年パンダ初来日”

緒「俺、パンダも好きなんだ」

圭「苦しいよ！負け惜しみ！」

望「緒方ってこう言うときに運って無いよね」



グマーッ！！

洋&望「緒方ーー！！」

ところ変わって巻物の中
一言で言おう…

緒方が白熊に襲われた

洋「白熊じゃねーか！
パンダはどこに……」

望「兄さん！立て札！」

“帰省条件パンダにしろ”

あぁ、納得

ってどうやって？

緒「くそ
キツいなコリャ…」

洋「どけ緒方
さっさと帰るぞ」

望「兄さん…？」

兄を見ると腕の裾を捲っていた

洋「ポリシーに反するが…
熊の毛は俺が染める！
望！やり方わかるな！手伝え！」

そりゃ何度も言われたしね

望「わかった！」

私たちは二人で一斉に熊に向かって飛び出した

緒「洋！望！」

私たち二人で熊の攻撃を避け、手早く、ムラ無く、ダメージは最小限に熊の毛を染めていく

洋「よし！
いかがかな？」

グマーッ！！

緒「すっげぇ光沢！！」

そういえば気になってたんだけど
熊ってグマーッ！って鳴くっけ？

そう考えていると緒方は抱きついてきた
反射的に私は腕を噛んだ
が、離さない

緒「凄いぞ！洋！望！
最後に決めたな！」

洋「チョロいもんだ」
望「(ガブガブガブガブ」

緒「すごろくは負け決定だけど
また一緒に仕事しような」

洋&望「なっ」

緒「よろしく相棒たち〜〜」

洋「勝手に決めんな！」
望「君と組むのは今回限り！」

洋&望「俺／私たちの相棒は

荻だけだ！！」

二人で蹴りを入れたとたん、元の場所に戻ってきた

ポッ！

圭「望さんはいいけど
荻さんと因幡さんは気色悪いよ！」

うわぁ…恥ずかしいぃ…………！

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