フェチを持たない秘密警察犬 (ページ2)

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偽造通貨印刷事件１ページ2

偽造通貨印刷事件１

とある夜

ビルの屋上で銀行強盗が笑っていた

ｳﾞｧ「シャシャシャ！
日本円は全てワシがもらってやるであろー
お主らはこれでも使っておれ！」

舞い上がる札束…
パトカーのサイレントが響いた

金庫は全て空、これで六件目

一人の刑事が呟いた

「洋を使うか…」

そうすると周りの警察官は騒いだ

因幡洋

髪の毛一本で犯人を突き止めることが出来る男だ
その能力は人智を越えていて証拠として扱われない

そして、検挙率は100%
法の番犬と呼ばれている

しかし、性格に難があり、彼の名前を呟いた"荻野邦治"の命令しか聞かないも言われている

荻野は元彼の相棒だ

でも、今では因幡洋は辞めており、代わりに別の相棒と組んでいる

荻「洋に会うなら、連れていってやるか…」

警察にしては若すぎるため普段は側にはいないが、今回の事件はいた方がいい。

荻野はその相棒の下に向かった。

―射撃訓練所―

ダンッ！ダンッ！

実弾が的確にベルトコンベアで流れている的のど真ん中に当たり、撃ち抜かれていった。

弾が無くなると、空の弾倉を抜き入っている弾倉を入れて、また撃ち始めた。

撃っている人物は白髪で一つに結っている女性だ。

彼女は両手で拳銃を扱い、的を撃っていく。

(最後だ)

そう銃を構えたら………

荻「望」

声と共に的の動きが止まった

荻「仕事だ」

"望"と呼ばれた女性は振り返ったが、表情はブスッとしていた。

顔は幼く十代に見える

望「後一つ何だから待っててくれてもいいじゃん」

荻「緊急だ
今回の銀行で六件目だ」

望「はぁ？」

荻「だから、洋の力を借りる
お前も来い」

望「コンビ組んでるから私は何も言わないけど…"兄さん"はどうだろ…」

彼女"因幡望"は置いておいたスーツの上着を着て、荻野に着いていった

"因幡望"

因幡洋の妹、17歳の警察官
狼の血を濃く継いだ狼女