「私と付き合いませんか」【鬼灯の冷徹】

徹夜続きの彼 ページ12

「今日もまた徹夜になりそうですね」

『えっ』


鬼灯様サラッとすごいこと言った。

昨日も徹夜したのかな。何日も徹夜したら死ぬぞ。もう死んでるけど。




『お夜食とか持っていったら迷惑ですかね』

「鬼灯君、喜ぶと思うよ！でも寝ちゃってたら絶対起こさない方がいいよ。危ないからね……」




閻魔大王に言われたから大丈夫かと思って、夜に鬼灯様のところに来た。おにぎりを持って。

鬼灯様は机で突っ伏している。そりゃ疲れてるよね。寝ちゃうよね。

手伝いたいところだが、鬼灯様じゃないとわからないことばかりだろうし、私でも出来るんだったらもう他の誰かがやってるはず。

だから無闇に手を出すわけにはいかないのだ。

「……ｽｰ」

静かに寝てる鬼灯様の頭をそっと撫でた。

『ひっ……！！』

鬼灯様が急に目を開けたため驚いて変な声が出た。

『ごめんなさい！！』

「あぁ……貴方でしたか」

『すみません起こして……おにぎり食べます？？』

「食べます」

『どうぞ』


鬼灯様は体を起こし、私が作ったおにぎりを食べ始めた。


机の上に置いてある書類の束が目に入る。あまり無茶はしないでほしい。

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