うちの1年の新マネージャー、なかなか馴染めないようで。【白鳥沢】

嬉し泣き ページ10

『……痛い。』

今、保健室にいます。

先生いなかったから、勝手に冷やしてます。

ていうか、人前で転ぶなんて恥ずかしすぎる。

頭痛いし…ガンガンする。

マネージャーの仕事、まだ残ってたのに…


ーーーーーー


そろそろいいかな。

戻ろ。


(ガラガラガラガラ

あ、先生来たかな。

……えっ？！

『せ、瀬見さん…！』

瀬「おでこ、大丈夫か？」

『は、はい！』

瀬「あと、お前の鞄と制服持ってきた。」

『えっ、あれ？！』


時計を見ると、いつもなら部活が終わってる時間だった。

マネージャーの仕事がっ‼


『す、すいません！マネの仕事まだ終わってなかったのに…』

瀬「仕事の方は大丈夫だ。1年がやったから。」

『で、でも、選手の方が疲れてるのに…』

瀬「あのさぁ、A。」

『はい…？』

瀬「俺達が嫌いか？」

『ち、違います！』

瀬「俺達、頼りにならないか？」

『ま、まさか！』

瀬「だったら、もう少し俺達を頼れ。」

『えっ…！』

瀬「まだ俺達に慣れてないのかもしれねぇけど、俺達は仲間なんだから、頼ってもいいんだぞ？」

仲間…

『！』

瀬見さんが私の頭を撫でてくれた。

大きくて、温かい手だった。

それがすごく嬉しくて、

『うっ…ぐすっ…』

涙が溢れた。

瀬「どうした？！痛かったか？！」

『違っ…嬉しくて…』

瀬「そっか。明日からまたよろしくな。」

『はい‼』


やっぱりこのチームが大好きなんだ。

前髪？→←綺麗な瞳

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す