4人の男の子 ページ8
開いたドアに目を向けると、4人の男の子がだるそうに教室に入ってくるところだった。
わぁ…っ!!
カッコイイ、本気でカッコイイ。
思わず見とれていると、4人はあたしのかたわらで、ぴたっと足を止めた。
「誰、そいつ」
先頭に立っていたひとりの男の子が吐き捨てるように言い、あたしを睨んできた。
「っ…あ、浅村Aです…宜しくお願いします…。」
鋭い目つきに怯みそうになったけど、あたしはなんとか立ち上がって自己紹介すらふ。
「うっわぁ！女の子だ！僕の次に可愛いね！」
睨んできた男の子の後ろからひょこっと顔を出し、両手を広げてあたしのほうへ近寄ってくる男の子。
物凄く童顔で、くりっとした瞳が印象的だった。
「う…わっ」
そのままガバッと抱きつかれ、後ろに避ける。
「女の子の感触だぁ！柔らかいー可愛いーっ」
耳元ではしゃぐ声が聞こえ、どうしたらいいか分からず固まってしまう。
「まふ、離してやれ。彼女、困ってんぞ」
はぁ、と溜息をついて、あたしに抱きついている男の子の肩に手を置く、背の高い男の子。
お兄さんみたいで…しっかりしてそう。
まふと呼ばれた男の子があたしから離れると、その背の高い男の子が、あたしの方に視線を向けてきた。
「ごめんな、驚かせちまって」
「え…い、いえ！」
穏やかな眼差しで見つめられ、顔が赤くなるのが分かった。恥ずかしくなって反射的に俯くと、頭上から声がしてあたしは顔を上げた。
「俺は、八木原 晶、よろしくな」
すっと手を差し出し、にっこりと笑う。
その笑顔につられるように、あたしは彼の手を握った。
「よ、宜しくお願いします」
「僕は中村真冬！仲良くしようね、Aちゃん！」
「あ、……はい」
中村くんとも握手って思ったらまたハグされる。そして再び八木原くんが、あたしから中村くんを引きはがす。
「おい、お前らも名乗っとけよ」
八木原くんが振り返り後ろに居る2人に声をかける。
「別に……女に興味無いし」
冷たく言い放ったその人はあたしを見てスグに目を逸らした。
瞳に光がなく、何に対しても無関心そうな感じだった。
……あくまでイメージだけど。
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Saki - どうも！初めて見させてもらいました^_^ニヤケが止まらないですなぜでしょう。次回も期待しています！！！ (2018年12月25日 23時) (
レス) id: 3a93442a11 (このIDを非表示/違反報告)
螺子林檎(プロフ) - こちらでは、お久しぶりです！自分もB型なんで気持ちはわかりますwww ラスト死にました…八木原君サイコーです、おーけい！！！(やかましい (2017年5月23日 15時) (レス) id: 49d52155b2 (このIDを非表示/違反報告)
ももせ(プロフ) - sonne tramさん» ありがとうございます；；がんばります！！ (2017年4月6日 0時) (レス) id: aa9e06ef90 (このIDを非表示/違反報告)
sonne tram(プロフ) - うん。面白いです！いやぁ〜続きが楽しみです！更新頑張って下さいです｀・ω・´) (2017年4月5日 23時) (レス) id: 5f7f644c4d (このIDを非表示/違反報告)
ももせ(プロフ) - 螺子林檎@次回更新日4/6さん» Ｍｅ ｔｏｏ……… (2017年4月5日 13時) (レス) id: aa9e06ef90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももせ | 作成日時：2017年4月2日 23時
