突然の転校 ページ3
新しい学校＿＿＿桜大徳学園に転入する前日。
あたしはベッドにごろんと寝転がり、天井の、模様を眺める。
「寮生活、か」
それに…あたしは現在、高校3年生。
この時期の転校はきつい。
「友達、できるかなぁ」
昨日、今までお世話になった学校に別れを告げてきた。
わざわざ開いてもらったお別れ会では、みんな泣いてくれて、あたしも涙を堪えきれなかった。
そんな感動的な別れの２日後に転校なんて、早すぎだよお母さん！
あたしは不安を胸の奥にしまい込んで、眠りについた。
「A、起きなさい」
「ん……っ」
眩しい太陽の光と、お母さんの声で目が覚める。
「ん…おはようお母さん」
「おはよ。ソファの上に制服を出しておいたから。朝食も用意してあるわ」
「ありがとう」
あたしはベッドから下り、大きく伸びをする。今日から……新しい生活が始まるんだ。
お母さんを見送るため、部屋を出て玄関に向かう。
「じゃあ、私はもう行くから。何かあったら必ず電話するのよ」
「あ、うん……。行ってらっしゃい」
お母さんは大きなキャリーバッグを持って、家を出た。
あたしも…頑張らなきゃ。
そう気合を入れながら、リビングに向かう。テーブルの上に並べてある豪華な朝食を眺め、ソファの上に置かれた制服に目を移す。
白のワイシャツに水色のカーディガン。
赤に水色のストライプが入ったリボンに、オフホワイトのジャケット。
ピンクのチェックスカート。
＿＿＿＿見ているだけで、心がワクワクしてしまう。昨日、寝る前に不安を感じたのが嘘みたい……。
単純な自分に思わず苦笑い。
「さて、と…いただきます」
椅子に座って手を合わせる。お母さんの料理は、とても美味しい。
この料理が暫く食べられなくなると思うと、凄く寂しくなる。
だから今日は、いつもよりしっかり味わって食べた。
食事を終え、筆記用具だけを入れた鞄を手に持つ。
服や実用品はもう寮に送ってある。
「いってきまーすっ」
空っぽの家に声を大きく響かせ家の鍵を閉めると、駅へと足を進める。
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Saki - どうも！初めて見させてもらいました^_^ニヤケが止まらないですなぜでしょう。次回も期待しています！！！ (2018年12月25日 23時) (
レス) id: 3a93442a11 (このIDを非表示/違反報告)
螺子林檎(プロフ) - こちらでは、お久しぶりです！自分もB型なんで気持ちはわかりますwww ラスト死にました…八木原君サイコーです、おーけい！！！(やかましい (2017年5月23日 15時) (レス) id: 49d52155b2 (このIDを非表示/違反報告)
ももせ(プロフ) - sonne tramさん» ありがとうございます；；がんばります！！ (2017年4月6日 0時) (レス) id: aa9e06ef90 (このIDを非表示/違反報告)
sonne tram(プロフ) - うん。面白いです！いやぁ〜続きが楽しみです！更新頑張って下さいです｀・ω・´) (2017年4月5日 23時) (レス) id: 5f7f644c4d (このIDを非表示/違反報告)
ももせ(プロフ) - 螺子林檎@次回更新日4/6さん» Ｍｅ ｔｏｏ……… (2017年4月5日 13時) (レス) id: aa9e06ef90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももせ | 作成日時：2017年4月2日 23時
