大人の魅惑 ページ20
「やっ」
抵抗できないでいると、耳を甘噛みされる。
弄ぶように耳をかじられ、舐められ、体がビクンと跳ねた。
「ひゃ……ダメ…ッッ」
襲 われる…っ！
恐怖に、目をギュッとつむる。
「＿＿何してんの？」
低くて、とても、冷静な声。
「や、八木原君…っ！」
声の主は八木原君だった。玄関で腕組みをして立っている八木原君は、あたしと先生を交互に見ると、はぁ…と、長いため息をついた。
「おいおい、教師がこんなことしていーのかよ？？」
クスッと笑った八木原君だが、目はまったく笑ってない。
「八木原…いったい何の用です？」
先生は流石に耳を噛むのをやめたが、あたしから離れようとはしない。
「……いいから、Aから離れろよ」
すごみのある声。あたしが言われているわけじゃないのに、身震いしてしまうほど。
「あぁ…嫉妬、ですか」
先生は顔色ひとつ変えずに八木原君を見る。
……嫉妬？
先生はすっと立ち上がり、あたしを見下ろした。
「お楽しみはお預けです」
先生はそう言うと、小さく笑って、八木原君がいる玄関へと近づく。
すれ違う際に、会話こそしなかったものの、2人の間には火花がちっているようにみえた。
先生が出ていった後、八木原君はジロっと私を見る。
「……お前さ、自覚なさすぎ」
あからさまに不機嫌な八木原君の声、
怒ってるの…？
「自覚、ですか？」
「教師にあんなことされて、平気なのかよ」
ボソッと呟くように言うと、八木原君は部屋を出ていこうとする。
平気なわけ、ない…っ
誤解されたくなくて、でもどうしていいか分からなかったから、あたしは八木原君に抱きついた。
「なっ…！！」
顔は見えないけど、八木原君は多分驚いている。
「ち、違います…っ、あたし、怖くて…」
言い訳になっても構わない。
ちゃんと、伝えなきゃ。
「八木原君が助けに来てくれて…あたし、本当に嬉しかったです…っ」
ギュッと目をつむり、腕に力を込める。
しばしの沈黙が流れ、あたしは腕を離す。
…やっぱり、怒ってる？
何も言ってくれない八木原君。
「あ、の……」
八木原君の顔を見ようとする。
「……見んな、バカ」
「え！？」
そこには顔を真っ赤にした八木原君が、恥ずかしそうに俯いていた。
も、もしかして、照れてる？
「なんでそういうことすんだよ……だからお前は自覚がないって……」
八木原君はそこまで言うと
突然体の向きを変えて、あたしを見る。
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Saki - どうも！初めて見させてもらいました^_^ニヤケが止まらないですなぜでしょう。次回も期待しています！！！ (2018年12月25日 23時) (
レス) id: 3a93442a11 (このIDを非表示/違反報告)
螺子林檎(プロフ) - こちらでは、お久しぶりです！自分もB型なんで気持ちはわかりますwww ラスト死にました…八木原君サイコーです、おーけい！！！(やかましい (2017年5月23日 15時) (レス) id: 49d52155b2 (このIDを非表示/違反報告)
ももせ(プロフ) - sonne tramさん» ありがとうございます；；がんばります！！ (2017年4月6日 0時) (レス) id: aa9e06ef90 (このIDを非表示/違反報告)
sonne tram(プロフ) - うん。面白いです！いやぁ〜続きが楽しみです！更新頑張って下さいです｀・ω・´) (2017年4月5日 23時) (レス) id: 5f7f644c4d (このIDを非表示/違反報告)
ももせ(プロフ) - 螺子林檎@次回更新日4/6さん» Ｍｅ ｔｏｏ……… (2017年4月5日 13時) (レス) id: aa9e06ef90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももせ | 作成日時：2017年4月2日 23時
