図書館２人。 ページ10
そして訪れた放課後。
街の図書館で、Aと光実はテキストとノートを広げていた。
平日の夕方は意外と人が居なくて、教え合う為に声を出しても怒られる事は無かった。
光実「じゃあ先ず、苦手な数学から行きましょうか」
『うん』
光実「取り敢えず簡単な問題から始めましょう？ほら、ここに類題が載ってますから、見ながら解けば少しずつ分かるんじゃないでしょうか」
光実はテキストを見ながら言う。
『ねぇ、ここってどうするの？』
光実「ここは、先ず共通因数で括るんです。それから、展開の反対………因数分解の公式を使えば解けると思いますよ」
『………なるほど……！！じゃあやってみるね』
Aはカリカリとノートにシャーペンを走らせる。
光実の教え方は凄く分かり易くて、Aでもどうにか多少は理解出来たと思う。
それから、１時間程経った頃だろうか。
光実「……ふぅ。少し、休憩しましょうか？」
『そうだね。お互いお疲れ様〜』
２人はぐい、と伸びをして、息を吐く。
光実「……頑張りましたね。お疲れ様です」
光実は笑って、Aの頭を撫でる。
その行為が無意識なのかはよく分からないが、Aの心臓はどくん、と跳ねた。
顔にどんどん熱が集まって行って、何だか感じた事の無い羞恥心に苛まれる。
『……光実……くん？』
そう、名前を呼ぶのが精一杯だった。
光実「何ですか？」
『……ううんっ、勉強、再開しよっか』
Aは無理矢理笑顔を作ると言う。
光実「次は物理ですね」
光実はそう言って教科書を見た。
『ここの公式、分かんないんだけど……』
Aがテキストを指差すと、光実はAの教科書の公式を指差す為に腕を伸ばす。
その影響で、一気に距離が縮まって、Aは勉強所では無くなりそうだった。
この気持ちが何なのか答えを見付けられないまま、ノートに書き込みをして行く。
キリが良くなって時間を確認すれば、既に６時を回っていた。
外が明るいままだから、時間の経過に気付かなかったらしい。
そして、更に気付かなかったのはもう１つ。
２人に近付く足音に。
その足音はAの目の前に来るとぴたりと止まる。
やっと２人はその人影に気付き顔を上げると、その人は言った。
ザック「A、こんな所で何してんだ？」
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桜もち。＠椿くん推し - 松音（元 冬松）さん» コメントありがとうございます✨✨✨鎧武良いですよね💖一気読みありがとうございます！！！！長編苦手なんですけど、そう言って頂けて嬉しいです！！！ (2023年2月12日 20時) (
レス) id: ae0c5636a6 (このIDを非表示/違反報告)
松音（元 冬松） - 鎧武見たので気になって読んだらめっちゃハマりました！一気読みしちゃいました（笑）個人的にミッチがキレるシーンが好きです！長編も書けるなんて…もうすごすぎますよ〜！ (2023年2月12日 20時) (レス) @page50 id: 21c3712e9e (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーＪ♢桜もち。 - Makua*ぼっちさん» コメントありがとうございます！こちらこそリクエストありがとうございました✨紘汰や舞ちゃん、メロンお兄様や戦極さんも出したかったんですけど、純粋にごちゃごちゃして無理だなと思ったので敢えて一瞬も出してなかったんです(泣)本当にありがとうございました！ (2022年11月14日 6時) (レス) id: 5088013c29 (このIDを非表示/違反報告)
Makua*ぼっち - 完結おめでとうございます！更新ありがとうございました！！ああああ。尊いです。リクエストさせていただいた時、どんなお話になるのかな？と思って更新が楽しみでした。(？)そして今気づいたが一度も出てきてなくないな紘汰と舞ちゃん。でもこの話は戒斗中心！文字数が (2022年11月13日 19時) (レス) @page46 id: 5e3e454f6c (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーＪ♢桜もち。 - Makua*ぼっちさん» コメントありがとうございます✨もしかしたら今日明日位には完結出来るかもです…！！！ (2022年11月13日 15時) (レス) id: 5088013c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊桜もち。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9826skrmt/
作成日時：2022年10月8日 16時
