駆紋家の妹ちゃん。 【仮面ライダー鎧武】【駆紋戒斗】

恋人からなら。 ページ37

ザックはもぐもぐとAの作った弁当を食べていた。

Aはペコや他のメンバーから今回の戦いについて質問攻めにされている。

戒斗はザックに近付くと言った。

戒斗「おい」

ザック「んぁ〜？何だ？」

戒斗「お前は早くAにプロポーズをしろ」

ザック「はぁっ！？」

戒斗のいきなりの提案にザックは咳き込む。

ザック「今かよ！？」

戒斗「今が早くて良いんだ。他の良くない人を彼氏にする前に」

戒斗は真顔でザックに言う。

ザック「はぁ〜〜………もう戒斗お前まじでさぁ。お前が変な事言うからAとの結婚生活とか考えちゃっただろ？色々可笑しいって」

戒斗「それで良いんだ。俺はAの幸せの為に、お前と結婚して貰わなきゃ困る。お前なら信頼出来るんだ」

戒斗は真顔でそう言った。

Aの事を本気で考えていると言う事だけは明確である。

戒斗「A。ザックが話があるらしい」

ザック「えっ、おい！！」

『どうしたのザック？』

戒斗がAを呼んだ。

ザックは勿論驚いている。

Aは小首を傾げてザックを見た。

ザック「A」

『ん？』

ザックが言葉を紡ぐ度に、戒斗は少し嬉しそうな顔をする。

ザック「おっ、俺と結婚してくれないかっ！？」

戒斗の提案通り、ザックはAにプロポーズした。

戒斗は満足そうだが、他のメンバーは呆気に取られている。

Aは顔を赤くしてから暫く考えた。

そしてゆっくりと口を開く。

『こっ、恋人からなら…………！！！』

ザック「えっ、まじか！！」

プロポーズした本人であるザックは目を丸くして驚いている。

チームバロンのメンバーはおおお！！とどよめいた。

戒斗はそこからか、と言わんばかりに少し不服そうな顔をしていたが、何だかんだ嬉しそうである。

ペコ「ザックおめでと！！俺色々応援しちゃう！！」

ザック「余計な事すんなよ」

戒斗「ここは婚約で良いだろう？何故恋人からなら、なんだ」

『何でお兄ちゃん偉そうなの』

またチームバロンはがやがやと騒がしくなった。

『あのね』

その時、Aが声を張る。

『私また、学校に行こうと思うんだ』

Aが言うと、皆は笑った。

ザック「応援してるぞ」

ペコ「色んなお話聞かせてね！！」

戒斗「楽しめる様、俺からも教師に言っておく」

『うん！皆ありがとう！！』

Aはそう言って笑った。

君に伝えたい。→←意識しちゃった。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す