愛の強さ。 ページ26
戒斗「中々やるな」
光実「これで思い知ったんじゃないですか?僕のAさんへの愛の強さが」
戒斗と光実はお互いを睨み合う。
もう何時間こんな戦いをしていただろうか。
2人の体力は限界。
腕や足、頬なんかにも沢山の怪我をしている。
光実「僕はっ、僕のAさんへの愛の強さはっ、簡単なモノじゃないんですよ!!僕だって、お兄さんである貴方に匹敵する位、彼女が大切で、大好きなんだ!!」
光実は、戒斗には負けないとばかりに宣言する。
それを受けた戒斗は、ふん、と鼻で笑った。
戒斗「そんな言葉でしか表せないのか。俺はAが生まれた時からその隣に居たんだ。お前なんかに負けて堪るか」
光実「ほんとに、貴方の方がAさんを愛してると言えますか?」
戒斗「言える」
戒斗は断言するが、光実は挑発する様に言った。
光実「じゃあ何でまだ僕と戦っているんですか?言えるんだったら、貴方は既に僕を倒している筈です。でもそれがなっていない。………と言う事は、僕の持っている愛が貴方と同じ位大きくて強いんですよ」
戒斗「……お前に、Aの何が分かるっ……?」
戒斗は言うと、光実に攻撃を与えた。
その後、もう余力が無いと感じた2人はお互いに近付く。
戒斗はバナスピアーを、光実はキウイ撃輪を構える。
2つが交わって、力が加わる事によりギャリギャリと音を立てた。
嫌な金属音はどんどん大きくなって行き、やがてバチバチと音を変える。
チリチリと火花が散り始め、2人は更に力を込めた。
この一撃で、Aを守る為の力を手に入れる______。
カァン!!!と音がして、2人の武器が弾き飛ぶ。
その反動で体ごと吹っ飛ばされた2人の腰からはベルトが落下した。
戒斗のベルトはその場に落ち、ハマっていたロックシードは跳ねながらかなり遠くまで転がって行った。
ボロボロになった戒斗は、ヨロヨロと歩きながらロックシードを拾いに行く。
光実は退却なのか、戒斗とは逆方向へと歩みを進める。
そして戒斗が潜ったのは、ヘルヘイムの森へと続く入口だった。
戒斗はその奥深くへと、足を踏み入れる_______。
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桜もち。@椿くん推し - 松音(元 冬松)さん» コメントありがとうございます✨✨✨鎧武良いですよね💖一気読みありがとうございます!!!!長編苦手なんですけど、そう言って頂けて嬉しいです!!! (2023年2月12日 20時) (レス) id: ae0c5636a6 (このIDを非表示/違反報告)
松音(元 冬松) - 鎧武見たので気になって読んだらめっちゃハマりました!一気読みしちゃいました(笑)個人的にミッチがキレるシーンが好きです!長編も書けるなんて…もうすごすぎますよ〜! (2023年2月12日 20時) (レス) @page50 id: 21c3712e9e (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーJ♢桜もち。 - Makua*ぼっちさん» コメントありがとうございます!こちらこそリクエストありがとうございました✨紘汰や舞ちゃん、メロンお兄様や戦極さんも出したかったんですけど、純粋にごちゃごちゃして無理だなと思ったので敢えて一瞬も出してなかったんです(泣)本当にありがとうございました! (2022年11月14日 6時) (レス) id: 5088013c29 (このIDを非表示/違反報告)
Makua*ぼっち - 完結おめでとうございます!更新ありがとうございました!!ああああ。尊いです。リクエストさせていただいた時、どんなお話になるのかな?と思って更新が楽しみでした。(?)そして今気づいたが一度も出てきてなくないな紘汰と舞ちゃん。でもこの話は戒斗中心!文字数が (2022年11月13日 19時) (レス) @page46 id: 5e3e454f6c (このIDを非表示/違反報告)
カテゴリーJ♢桜もち。 - Makua*ぼっちさん» コメントありがとうございます✨もしかしたら今日明日位には完結出来るかもです…!!! (2022年11月13日 15時) (レス) id: 5088013c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*桜もち。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9826skrmt/
作成日時:2022年10月8日 16時