マフィアと少女【文スト】【マフィア松】 (ページ12)

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ごめいれいページ12

「彼等の後を追いなさい。」

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『本ッ当人遣い荒いんだから…あの首領』

走る二人の後を追いながら文句をぶー垂れる。

『大体何で私がこんな事……』

……ん？あ、足止めた
それに合わせて私も止まる
…バレた？

「出てきなよ」

紫ネクタイが此方を見て告げる
……太宰さんに教わった尾行術使えないじゃん
後で絞める(理不尽)

『やっほ。さっきぶりですねお兄さん』

「あれ？さっきの子だー！！」

「十四松黙って」

「あい！」

へぇ、黄色ネクタイは十四松って言うの

『お兄さん達さっき私達の事隠れて見てたよね

どーして？』

ゆっくり近付くと彼等もその分後ずさる
………逃げないでよ寂しいな

「偶々だよ。偶々見えただけ」

『ふぅーん』

「それだけ？なら俺達帰りたいんだけど」

焦ってるのバレバレ。
冷や汗かいてるよ？なぁんにもしないのにねぇ

『見ちゃったよね？』

「見ちゃいましたね！！！」

「十四松」

「ごめん」

『悪いんだけどさぁ、アレ見ちゃった人

生きて返せないんだわ』

そう言って拳銃を取り出した
すると相手も臨戦態勢…でもね

「…手早く済ませよう。

羅生門」

所詮一般人は異能力者に勝てない

「ぐッ、ぁ…」

「兄さん！！」

『残念貴方の相手は私〜ッ！』

そう言って彼の腹を太刀で貫いた。
……此奴、只者じゃないんだ

「そ、簡単に…殺られるか、よッ」

『ッ、てぇ…』

腕を噛まれた。待って、どうなってんの
此のままだと、腕喰いちぎられる…！！

「……獄門顎」

目の前から来た黒い塊が十四松サンを喰らった

「ぇ……ア…」

彼が床に転がった事により私は地面に崩れ落ちる。まぁ、芥川センパイが支えてくれたけどね

『……あざす』

「此の様な人間に手古摺るな」

『分かってますぅ…痛ぁ……』

血がダラダラと流れた腕を抑え蹲る
本気で、痛すぎて動けないわ

「…今、中原さんを呼ぶ」

『…ありがと』

二人でその場に座り中也さんを待った

怒られるなぁ、何て呑気な事を考えながら。