恋という名の魔法 (ページ7)

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6話ページ7

私にはヤマトが必要で…ヤマトには私が必要…

この言葉が頭から離れない。

今日は初日ということもあり、ヤマトが気を使ってソファーで寝てくれている。

「よくあんな恥ずかしいセリフ…。」

一人で呟いてみたものの返答がある訳もなく、ただもやもやした気持ちが残るだけだった。

翌日、クラス分けをみると、やはりというかヤマトと同じクラスだった。

「同じクラスだな。」

「そうだね…。」

「じゃあ教室行くか。」

「うん。」

そうしてクラスに行くと周りの視線が私達に集まる感じがした。

「私達ってライバル視されてるかな？」

「まあ派手にやらかしたもんなー。ただ単に契約者っていう事に興味持ってるやつもいるだろうけどな。」

「ああ、たしかにね…。学園初だもんね…。」

「けど気にんすなって！俺ら2人なら強いからよ。」

「う、うん…。」

なんでこいつはみんなの前で煽るようなこと言うかな…。
すると先生が来た。

「おーい！HR始めるぞー！座れー！」

やっと学園生活スタートだ…。

今日は魔法の授業もなく、数学など普通に勉強をしていた。私は全然問題なかったんだけど…。

「Zzz…。」

こいつはなんで寝てるの！

「ヤマト！寝ないで！授業中！しかも初日！」

ちなみに私とヤマトは教室の、1番後ろの1番窓側で隣になっている。

「もうちょい…。」

「もう…！」

「ヤマトくん。次、この問題の答え。」

あーあ、寝てたから答えられないでしょ…。

「…はい…。えー、x＜-1,2＜x、です。」

「はい、正解です。」

うそ？寝てたよね。なんで答えられるの？

「ヤマト…！寝てなかった？なのによく答えられたね。」

「数学は得意なんだよ。あとは…理科と社会もいくらかかな。それは魔術師になるものとしては当たり前だけどな。」

「寝てるけど何かと真面目なのね…。」

「まあな。じゃあもう少し英気を養わせてくれ。」

「え、えぇ…。」

まあ…いいの…かな？
ヤマトが全然勉強出来なくて退学にでもなったらどうしようかと…。
これなら一応普段の生活に問題はなさそうだね…。良かった…。

あとは…魔法だ…。