5話 ページ6
契約も終え、2人はこれから暮らす寮の部屋へと案内された。
そこはみんなが通常暮らす寮とは違い、なんというか、そこそこ豪華な一室だった。
「私達…ここで暮らすの?」
「…みたいだな…。」
予想以上に豪華で2人とも固まっていた。
「君達が過ごす部屋は本来は別にあったのだけどね。こっちの方で過ごしやすそうな部屋を用意させてもらったよ。」
「あ、ありがとうございます!」
「ありがとうございます。」
「不満がないならよかった。では、荷物は後でまた届けさせるからとりあえず部屋を見てくつろいで言ってくれ。家具はもうあるから安心てくれたまえ。」
「はい…。」
「おう。」
なんか…もっと普通の部屋かなとか思ってたのに…。結構優遇されてる感じでよかった…。
「入るか。」
「そ、そうだね。」
ドアを開けると…広………。
「おお、広いな。2人でも問題無さそうだ。」
「そうだね…。」
「リビングはこんな感じで…寝室は…と。」
「えっと……!?こ、これって…」
ベットが、一つしかない…。まあでかいヤツだけど…。キングサイズって言うんだっけ…。
「これは、2人で寝ろってことか。」
「そうだね…。」
「ふーん。次見るか。」
「あ…まって。」
学園は何をさせたいのよ…。男と女、ベット一つとか、もっと配慮しなさいって!
「こんな感じかー。」
「だねー。」
「普通に過ごす分には問題なさそうだな。」
「うん。」
「にしても、まさかこんなことになるなんてなー。思ってみなかった。」
「ほんとだよー!なんで試験の時、私の力使ったの?一人で使えば良かったんじゃない?」
「ああー、それなー。ちょっと問題があってな
…。」
「ん?どうしたの?」
「いや…さ…。お前、魔法使えないんだろ?」
「うん…そうだけど…。それがどうかしたの?」
「あのな…、お前は、魔法が使えない代わりに魔力の所持量が半端じゃないじゃんか。」
「そうだね。」
「俺はさ、自分で言うのもあれだけど、魔法使うのはすごい上手いんだよ。だけど、魔力を貯めることができない体質なんだ。」
…え?魔力を貯めれない?
「貯めれないって言ってもほんの少しはあるぞ?でも自前の魔力でできるのは魔力吸収だけだ…。」
「だから…私の魔力を自分の魔力で吸い出しつつ、魔法を使ったってこと?」
「そういうことになるな。まあ、簡単に言えば…
お前には俺が必要で、俺にはお前が必要………
ってことだ。」
こうして私の学園生活が始まる…。
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星 - 私はファンタジー作品が大好きで、『恋という名の魔法』も面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2017年3月24日 0時) (レス) id: 60fe6121df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Knight4201 | 作成日時:2017年3月22日 11時