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8月 後半 ページ4
8月の終わり
夏祭りで与田を探してみたりと色々足掻いたが、そう上手くことが運ぶわけはなく…。
せっかくこの日のために旅行の日をずらしてもらったのだから、親にはとても申し訳ないことをした。
しかも急に行くことになったので、屋台巡りは無論1人…。
女子数人から、あっ、って言われた時は蔑まれた感じがして死にたくなったのを覚えている。
夏休み後半は高校の説明会があり、もう残りの日数を消化するような日々を送っていた。
そして第一志望の高校の説明会の日。
この日は特に与田のことは考えていなかった。
同じ学校ではないことは学力的にも分かっていたし、午後も与田とは縁のないバスケをする予定があったからだ。
そして説明会が終わり、家まで車で帰った。
車内でバスケの服に着替えて、家にもうつくという時。
陽炎が、魅せた。
遊びに行った帰りだったのだろう。(俺の家は駅の近くで家の前を通る人がそれなりに多い。)
妹と私服姿で楽しそうに歩いていた。
私服を見た瞬間に、俺は…
ガッツポーズをした。
願いはいつどこで叶うか分からないものである。
そんな喜びを味わった8月の後半
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作者名：末期師匠 | 作成日時：2017年3月20日 22時
