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8月


暑い…。嫌だ…。なんて思ってた夏。


俺の部屋は北向きに窓があるせいか、冷房を付けないでも快適に過ごせていた。


周りと比べると珍しい、塾に行っていない俺は、自分で言うのもなんだが、自分で勉強もしっかりして、一応模範となるような夏休み生活を遅れていたと思う。


ただ、恋の病を除けば…。


昼は特に問題はなかった。
朝はバスケ。そっからは勉強をした。


ただ、問題は夜だ。


夜が問題というか、走るために出かける時が問題というか…。


先日友達とカラオケに行った時のこと、高嶺の花子さんという曲を友達が歌っていた。


………ビビってきた…。


その日からというものの、走る時には欠かさず聞いていた。


毎回与田の家の近くを通る時に、サビの部分が流れ、気分が高揚していた。


そして大抵、期待してることは起こりえない。


なんてことを8月前半に思ってた俺は正しい、しかし期待することに間違いはない、と今の俺は伝えたい。


当然未来の自分がどう思ってるかなんてわからない俺はその子の家の近くを通ることを欠かさなかった…。
そんな、一喜一憂した8月の前半

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作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:末期師匠 | 作成日時:2017年3月20日 22時

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