9月 捌 ページ12
さあ…告白の時である
同じ部活の親友と与田の友達にお願いし、近くの公園に呼び出してもらった。
緊張する…ちゃんとした告白なんて初めての経験だ。
家を出る前、この事情を知ってる別のヤツに予行練習したから大丈夫だと思いたいがやはり不安だ。よくよく考えればまともに喋ったことすらないのだから。
色々考えていると彼女が来た。運動着の格好のままである。
遠巻きから見える位置でベンチに座っていた俺は立ち上がって彼女の方に向かった。
先に協力者二人と話をしていた彼女は僕の姿を見つけると戸惑った表情を浮かべる。とてもわかりやすいほどに…笑
A「ごめんね、呼び出しちゃって…。」
与田「え?どういうこと?」
A「まあ、その…与田に話があってさ…。立ち話はなんだからどっか座る?それとも歩きながらにする?」
与田「えっと…じゃあ歩きながらにしよっか…。」
A「おっけー、じゃあ歩こっか…笑。」
与田「う、うん…。」
親友&友達「頑張ってねー笑」
A「やめろ!笑」
A「ふぅー……あー…今日、体育祭惜しかったねー。」
与田「あー…、そうだねー、2位はほんとに惜しかった。」
A「あのさ…俺の走ってる姿…どうだった…?」
与田「…かっこよかったよ」
A「まじで!?」
与田「一生懸命走ってるのが伝わってきて…」
A「よっしゃー!笑 頑張ってよかったー笑 ……あー、それで…話がすごい変わるんだけどさ…
俺、修学旅行終わったあたりからさ、実は…与田のこと気になり始めてて…。」
与田「え!?はやくない!?」
A「え、そこ!?笑 まあクラスにもいたじゃん、付き合ってるの…笑
……で、まあ…さ、そん時はまっったく関わりなかったけどさ、二学期入って、体育祭の練習でまあ…話したりして?そん時に、あぁ…すごく優しいなぁ… って思って。で優しいし、可愛いし、ほんとに与田のこと…好きなんだなってさ…。」
与田「…うん…。」
A「正直全然話してないから知らないとことか沢山あるだろうけどさ、これからよければ俺は与田のこと沢山知りたいし、与田にも俺のこと知って欲しいなって…。
好きです。付き合って下さい…!」
〜〜後日談〜〜
結果は振られた
恋とか好きになるとか経験がないからよく分からないそうだ
まあ彼女の言葉に偽りはないだろうし納得している。
ただ…ここで終わらないのも恋なのかなって
俺は思う
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←9月 漆
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作者名:末期師匠 | 作成日時:2017年3月20日 22時