7月 ページ2
7月
夏休みももう目前という時。
燃え尽き症候群に陥っていた俺は、せめてもの体はなまらないようにしよう、と思い、夜にランニング、朝にバスケなんて生活を始めていた。
先生とそんな話を交換日記のようなもので話をしていると、どこから嗅ぎつけたのか一緒に走ろうと、クラスの男子、数人と走ることになった。
そしてその日、みんなで走るんだからとか何とかで、どこからどこまで走るか決めることになり…
成り行きでクラスメイトの家を、わかる限り回ろうということになった。(学区が狭めといえば狭めなので)
まあ…察しのいい人は分かるかもしれない…。
「ここが与田の家でー、」
(おおー、ここがあいつの家か。結構近いな…。会いに行きやすいな……。)
そう。俺は……
好きな人の家を知れて嬉しかった…。
その日から、毎回俺は学校の周りを走ってから(部活の練習の名残で)与田の家の前、とまでは行かないが近くの道を通って家に帰ったりした。
そして毎回、何も起きず通り過ぎる度に
会えないかな…なんて落ち込んでいるのだった
そんな、ちょぴり寂しさを味わった7月
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作者名:末期師匠 | 作成日時:2017年3月20日 22時