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8,阿多 ページ8

阿「A!!よく来たなぁ。」

『姉様!!久しぶり!』

阿多は現在齢10歳、満年齢で言うと8歳である。

そろそろ皇帝が好みそうな年齢であるが、この美貌でお手付きされる気配が無い為、皇太子様と今後何かあるのでは無いかと噂されている。

所謂、有名人である。

皇女のAにとって、彼女は数少ない気が許せる幼馴染であり、女としての良き話し相手だ。

まだ10歳だと言うのに、落ち着きがあり、Aは《姉様》と慕っている。

ちなみに、彼女も謎の警告状の話を知っており、何だか皇太子だけが仲間外れのようにも感じるが、仕方ない。

皇太子は妹の事になると国を荒らす勢いで騒ぐからである。

所謂シスコンだ。

阿「さ、皇女様をこんな場所に留めたままじゃ居た堪れないね。中でゆっくりお茶でもしようか。」











『それで?兄様とはどうなの?』

またその話か。と、阿多は小さく笑う。

阿「どうと言われても、、、、相変わらず仲はいいけどね。」

『違うわよ。兄様が皇帝になったら、阿多が后になるんでしょ?』

阿「何を言ってるの。私と彼は唯の幼馴染でしょう。」

『でも、私は二人の子供が見たいなぁ。、、、本気よ?』

阿「まぁ。何処でそんな口達者になったの?」

『だって兄様は皇太子のくせにダメダメだから、、、阿多みたいなとてもしっかりした人じゃないととても后に出来ないわ。』

阿「あら。兄のことそんな風に思ってたなんて。皇太子が知ったら泣いちゃうんじゃない?」

『別に良いの。兄様、最近任されることが増えたから、私への文も少なくなったし、、、、たまに来る文だって、要約すれば同じような事をつらつらと、、、』

眉を寄せて迷惑そうにするA。

阿「皇太子も変わりないね。、、、本当は寂しいんだ?」

『違う。話逸らそうとしてるでしょ!私は二人の事が知りたいの!』

阿「ふふ。そんなこと言われても、話題なんか無いわよ。貴方とじっくり話す間も無いのに態々私とやりとりする訳無いでしょう?」

『水連伝いで阿多ともっと話してって言うしかないわね。』

阿「やめて?」

阿「それより私が聞きたいのは貴方はどうするのかってこと。」

『何が?』

阿「将来何方を婿に迎え入れるのって話。」

『遠い未来すぎてわかんないわ。』

阿「そうかしら?皇女なんだから、きっと早くにお見合いとか始まるんじゃない?」

阿「あぁそう高順なんか、2、3年後にはそういう話の真っ最中よきっと。」





『ゑ???』

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作者名:かんちゃん | 作成日時:2024年3月4日 0時

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