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ハートが6個 ページ8

終始ご機嫌な太宰さんに対し私は終始顔が真っ赤だった。



そんな感じで逢引なるものを終え、深夜を過ぎた今、私達は遺体が発見された港近くの倉庫にいる。



『あの…本当に現れるんですか?ポートマフィアが』




薄暗い倉庫の中で、何となく不安になり太宰さんに話しかけてみた。



「私の予想ではきっとね。今回の事件、軍警が捜査に力を入れてるっぽいから、証拠が残ってるのか気になって現場に来るんじゃないかな?」



『そうなんですか…』



「その時は、Aの異能で取っ捕まえるんだ。ほら、行きたまえ!」

ニヤッと太宰さんが笑った。


『え?行きたまえ…?』



少し集中すれば、何時の間にか数人の気配があった。



気付いてたんならもっと早く分かりやすく云ってと思いながら、取り敢えず一番近い気配の元へ疾走る。


そこには黒服の男がいて、こちらの姿を確認すると、慌てて機関銃を向けた。




『遅い』



男の裏側へジャンプし、空中で袖の内側からロープを取り出す。




『___異能力 しなる縄』



首裏をトンっと叩いて、着地と同時にロープでぐるぐる巻きにする。



「流石は私のAだね。5秒もかからなかったよ」


拍手と共にそんな声が聞こえたので、取り敢えず私のは余計ですと云っておいた。



すると彼方此方から私に向かって轟音と共に弾丸の雨が降ってきたのでロープを盾にしながら上へ飛ぶ。




ロープを盾から人数分に切り離し、飛ばす。



人の所にまで飛んだらロープを伸ばしぐるぐる巻きにする。



軽い音と共に自分が着地する頃には、彼方此方でグエッという軽いうめき声が聞こえた。




『ロープを分裂させて操るのは慣れてないから力加減が微妙に出来てないですけど死んではいません。軍警に引き渡しましょう』




「お〜よくやったねぇ。じゃあ最後に情報を聞き出そう。

如何して仲良く利益を山分けしていたのに突然殺したのか、とかね」




























辛うじて意識を保てていた男から太宰さんが黒笑を浮かべながら聞き出した情報によると、

突然社長が偽の情報をポートマフィアの方に渡し、更に利益を独占したから殺した、らしい。




つまりマフィアもその社長も性根は只の狡い奴だ。



そう自分の中で結論付けて太宰さんと男達を軍警に引き渡した。

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まみや(プロフ) - 藍色さん» 楽しみに待ってますー!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まみやさん» ありがとうございます!!最近更新サボっていたのでこれからボチボチ上げていこうと思いますので引き続きよろしくお願いします! (2019年2月3日 12時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まみや(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!これからも応援しています! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まるさん» 確認を忘れていました、すみません。報告ありがとうございます。確かに軽い意識だったかもしれません。今後気を付けます。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくともオリジナルの新着には二次創作が溢れかえっています。違反作品をこれ以上増やさないで下さい (2018年12月24日 0時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍色 | 作成日時:2018年12月24日 0時

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