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「失礼します。三宅さん」
マネージャーさんが楽屋の扉を開く。
「あら?確か健のお隣の……」
もう!どこにでも現れるなぁ、あなたは!!
1番に口を開いたのはサニーさんだった。
健のバンドのメンバーさんと、関係者数名がいる中で、いちばん派手な格好をしている。
「AAと言います。健さんの隣に住んでいます」
心の中でこそ荒ぶるが、表には出さないのが私。
足先から頭の先まで、舐めるように一瞥するサニーさん。
「健、こういう子とも仲良いのね」
と、健の方を向いて言った。
こういう子……
あなたに比べたら地味ですが!
ボディーのほうも自信ないですが!
「仲良いよ、そりゃ」
そう目を合わさず即答した彼に、サニーさんはちょっとつまらなさそうな顔をする。
あのー、そのですね、
サニーさんの視線が怖いんですけど……
助けを求めるようにして彼を見た瞬間、
グッと引き寄せられ、
「だって俺の奥さんだもん」
そう言い放った。
「……はっ?」
開いた口が塞がらないとはコレのことだ。
今なんて言った?とメンバーの方々にも詰め寄られてる。
「みんなも聞いてくれる?」
その場にいた全員の視線が集まる。
「これ、うちのA。三宅Aです。
可愛いからって手出さないでね?俺が一生かけて大事にするんだから」
メンバーさんたちが指笛を鳴らして冷やかしてる。
マネージャーさんはやれやれ、といった表情で、
でも静かに拍手をしてくれた。
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ヨ-リン(プロフ) - 西鶴さん» 西鶴さん、いつもありがとうございます。同じくです。ずっと音楽や映像を見て浸っています。 (2022年3月17日 23時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
西鶴(プロフ) - (元 藍琉)私も未だに未練タラタラでYou○ube ○usicで音楽聴いて、You○ubeで動画見て、CDを流しての繰り返しです。 (2022年3月12日 14時) (レス) @page18 id: 6dde35b37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨーリン | 作成日時:2022年2月22日 23時