【ツイステ】NRC警備隊【本編】 (ページ3)

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ライア・サキール/ナトページ3

日本人に優しくないワンダーランド、ツイステッドワンダーランド。この世界の名前だ。

魔法、ナイフフォーク、洋食。

実に優しくない。自分、ねじれたリズムで踊りたくないです。

リ「ライア！！いい加減にベストを着ろ！」

『げ、寮長』

このハート型の触覚を持った可愛い人物が我が寮の寮長、リドル・ローズハートである。ベストの「ベ」で既に首をはねられた。もはやライア・サキールのトレードマークになっている。

ちなみに午前の授業は錬金術だったのだが、とんでもねぇやつとペアを組んでしまってクルーウェル先生に怒られ、その話がリドルにもいきリドルにも怒られた。今も怒られたので首輪が2個になっている。はは、笑えねぇ。

リ「全く君はいつもいつも！……ボクは少し用事があるからもう行くけど、次会う時までには着ているように！」

『はい、寮長！』

リ「返事"だけ"は良いね」

プンスカ怒りながらどこかへ行ってしまった。そんなところも好きだよ寮長。ただの友達だけど。

廊下を歩きながらちらっと3年の教室を覗いてイデア氏が居ないか見てみた。案の定いなかったが。この時間になるとイグニハイド見かけないんだよなぁ。もしかして昼休みの度に帰ってる？

『日本食が恋しいな……』

「にほん？」

『うっせモブ』

「お前ひでーよな。人間の心を抉りとる天才だわ」

『心以前に目無いだろうが』

比較的仲のいいモブお昼ご飯を食べることにした。友達がいないとかそういうんじゃないし。

『納豆ひとつ』と注文して「なっとう？そんなもんここにはありゃせんよ」と言われたので戦闘しようとマジカルペンを出そうとした刹那。無機質な音が響いた。

あ、本当に戦闘しようとしてたわけじゃないので悪しからず。

『んだよ納豆マン』

司「司令塔なんだけど。違反者だ、名前はエース・トラッポラ。ハーツラビュル寮だよ。他に2人向かわせたからよろしく」

『……オフられる』

「やめろよ首輪の三段重ねとか。キリンになりたいわけ？」

『もっと愛くるしいから』

まさかウチの寮から違反者が出るなんて。許さねぇエース・トラッポラ。

全速力で現場に向かう。途中でアズールに会ったが適当に返事して走り去った。

ア「おやライア。今日の錬金術で大失敗したそうじゃないですか。ふ、やっぱり僕の方が──」

『寿司にはソースじゃなくて醤油の方がいいよー！』

ア「は？」

フ「スミでもいいよねぇ」

ア「おいウツボ」