【ツイステ】NRC警備隊【本編】 (ページ19)

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ライア・サキール/ナトページ19

「あ、監督生、こっちこっち」

無事にエースとの戦闘は終了した。自分なんもしてねっす。情けねぇ。

というわけで使用者エースの近辺を見守ることにした。ラキと分かれた後だった監督生はすぐこっちに気づき、駆け寄ってくる。

「えっと…サキール先輩、ですよね。有名なので知ってます」

「ライアでいいよ。リドルに聞いてるでしょ？アイツ、すぐ怒って首輪つけるんだから…」

「は、はは……」

全く、確かにハーツラビュル寮だけれどやめて欲しいね。アリスっぽくて寮は好きだけど、あそこだけもう世界観がバグってるっつーの。ハートの女王法律作りすぎ。

ギギギと音を鳴らしながらエースがいる個室の扉を開ける。そこにはぐったりとした様子の彼がベッドの中にいた。

「エース、大丈夫？デュース呼ぼうか？」

「呼べ呼べ、ハーツラビュル寮全員呼んどけ。そして怒られろ」

「じゃあデュース呼ぶので、リドル寮長達呼んでもらっていいですか？」

「了解」

ポケットからスマホを取り出してリドルと書かれた連絡先に電話を入れる。するとワンコールもせずにリドルの声が聞こえた。そういう法律あったっけ？

『ライア!!どうやら僕の寮の馬鹿が麻薬(クリーム)を使用したみたいだけれど！？』

「そ、そーそー。今はもう大人し…多分、大人しくなったから来てもマル。ただ、完全に戻ったわけじゃ──」

『言われなくてもトレイとケイト、それにデュースも向かってる。どこにいる？』

「クルーウェル先生と警備隊で作ったあの無敵部屋に……」

『分かった!!』

プツリ。切れてしまった。

相当怒ってんな……やべぇよ、エースお前逃げた方がいいんじゃない？匿おうか？ウギられてオフられるぞ、一生。

監督生の方も電話は終わったみたいだ。いかにもうるさい奴と会話したかのような顔をしていた。確かにリドルの声に混じってでっかい声聞こえたなぁ〜。

「エース、生きてね」

「健闘を祈る。ただアレに関しては全く許してない怒られろ」

「ッ……ぁ？か…んとくせ…？そ、れに…」

「ライア先輩だよ1年。お前と同じ寮の先輩。よくもボコスカ魔法うってくれたなコノヤロー。今頃姉さん泣いてんぞ」

恐らく戦闘班は2人の保険医によって治療されてるだろう。え？私？いやいや、今ここで怪我人増えるかもしんないじゃないか。あと戦闘班は皆頑丈でピンピンしてっから大丈夫だって。多分。