【銀魂】高杉さんとあれこれしていたい！【高杉晋助】

その13 ページ17

船内何処を探しても、高杉さんは居なかった。
きっと私がうろうろしている際に入れ違いで彼は自室に戻って居るかもしれない。

そう考えた私は、早速彼の部屋へ向かった。


ーーコンコン

控えめにノックをすると、暫く間が空いてから「入れ」という声がして、思った通り、彼は此処に居た。

久しぶりに会える、そう思うとドキドキと胸が震えたと同時に、一抹の不安が奥底から込み上げてくる。
しかしそれを振り払う様に頭をふり、一呼吸置いてから扉に手をかける。高杉さんの姿を目にするのは、実に二週間ぶりだった。







「...失礼します」





.






「...何だ」



大きな仕事から帰って来たばかりだと言うのに、高杉さんからは疲れというものが感じられなかった。(多少は虫の居所が悪そうではあったが)

そんな高杉さんに私は、「この間は、助けて頂いてありがとうございました」とあの事件のことに触れた。

それは私にとって、嫌なものでしかなく、思い出したくもないことでもあったが、彼によって救われたのは事実だ。だからまず、その事をお礼を言わなくてはと思った。





「別に...大した事はしちゃしねェ」

「それでも、私が今生きているのは高杉さんのお陰です」





そう言うと高杉さんは一瞬だけ顔をしかめた。まるでこの先の言葉が解っているかの様に。



「ーー実は、今日貴方に会いに来たのは、大事な話をしようと思って」

「...大事な話だァ？」

「はい。来てすぐ言うのも何ですが...」




緊張からか、喉の奥からは自分でもわかるほどにごくりと音が鳴った。




「私を...鬼兵隊から除隊させてください」

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