【鬼滅の刃】血が入った餌

五撃 ページ7

童磨「おっと、まだ話してるだろう」

「！」



斬りかかればそいつは扇を取り出した。
ただの扇ではない。対の扇だ。
技を出そうとしてる。

俺は空中で体を反り一旦離れる。




童磨【血鬼術 蓮葉氷(はすはごおり)】



その対の扇を振れば一帯が凍る。
避けれたがあのまま斬りかかっていたら受けていただろう。



童磨「わあ凄い凄い！男なのに女みたいな身のこなし！
素早い判断、柱かな？」



氷を使うのか、随分相性が悪い。
喜ぶ鬼を見て俺は不快になる。
何が楽しいのだろうか。



「極楽教の教祖が鬼だとはな。
気づかなかった。信者を集めて喰らっていたんだろう」

童磨「俺は極楽へと導いてあげたんだよ。
信者と幸せになるのが教祖の役目。
みんなもう痛くもないし苦しくもない。

もう、何も味合うことはないんだよ」



それを聞いて俺は呆れた。
こいつは鬼だけれど感情も死んでいる。
狂っている。俺は刀をそいつに構えた。



「笑止」

童磨「随分怒ってるね。
そうだ、俺が聞いてあげよう！話を聞かせてごらん」



それを聞くや否や俺は刀を握り酸素をを吸い込む。
そして駆け出し、繰り出される攻撃を避けながら鬼に近づく。



【氷の呼吸 氷舌(ひょうぜつ)】



柄を握りしめ思いっきり鬼に振るう。
その瞬間斬撃は空気も凍らせ鬼の腕を落とす。
対の扇を持った腕を斬ったのを確認し、素早く鬼から離れた。



童磨「…ますます気に入った！
しかも氷使うなんて俺たち運命みたいだ！」

「…」



童磨と呼ばれた鬼は嬉しそうに腕を拾えばくっつけ笑う。
こいつ、本当に狂ってる。

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