佰玖拾参話 ページ18
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「...そうね。
私は雄英に入るまで伊黒さんと接点は無いわ...
...でも、雄英に入って、伊黒さんと関わってから、私は伊黒さんのことを信頼したの。
伊黒さんは私が大食いなところも、力が普通の人よりも強いところも、気味悪がったりしなかった。
...他の皆と違う。
他の皆が気味悪がったりしても、
みんなは...
...伊黒さんは、ちゃんと私を見てくれたの。
信頼する理由はそれだけで充分よ。」
...俺もそうだったんだよ。甘露寺。
甘露寺が俺と仲良くしてくれて、俺の見た目や口の包帯についても何も聞かず、個性のことも無理に聞こうとしてこなかった。
他のやつらとは何かが最初から違った。
甘露寺や、鬼殺隊のやつらはちゃんと俺を見てくれた。
だから今生では記憶が無くてもいつのまにか信用していた。
...そして、甘露寺のことをまた好きになっていた。
俺が雄英に入った本当の理由は前世と同じだ。
雄英に入ってヒーローになったらいいことをしている気になって、少しは自分の罪が軽くなる気がしたからだ。
そんな思いで入った俺にも底抜けに明るく接してくれて、
敵に関係しているものではなく、普通にヒーローを目指している青年になれたようだった。
...甘露寺は、前世だけでなく、今生の俺も救ってくれた。
だからこそ、その恩は返さなければいけない。
「...おい、お前ら。俺は甘露寺を助けに来たんだ。
爆豪には全く興味が無い。爆豪はそっちで何とかしろ。
俺は甘露寺を助ける。」
「ま、待ってよ...！伊黒くんはどうするの？
一人で蜜璃ちゃんを助けるつもり？
流石にそれは危ないよ。皆で助けられる方法を...「お前は馬鹿なのか？」？」
「一度に二人を助けられるわけが無いだろう。
お前達の実力だと一人を助けるので精一杯だ。」
「...」
「おいお前...そんな言い方しなくても...」
「事実だろう。だからお前も否定していないじゃないか。」
「ッ...！」
轟は悔しそうにしていた。
「...だから、お前達で爆豪を助けろ。俺が甘露寺を助ける。」
「ッ！だ、だとしても、甘露寺さんを助けるのを一人でするのは流石にリスクが高すぎますわ...！何か別の方法を...」
「お前達の中から一人でも抜けたら爆豪すら助けられないのにか？
...緑谷なら分かるだろう？
ただでさえ実力の無いヒーロー候補生が人数が少ないのに
更に数を減らしたら絶対助けられないことを。」
「...うん。悔しいけど、伊黒くんが言っている方が正しい。」
「ッ！緑谷...！！」
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ほむらまる(プロフ) - 完結お疲れ様です> <新作頑張ってください♪ (2020年6月22日 15時) (
レス) id: 191f9de57a (このIDを非表示/違反報告)
Son de vent(プロフ) - 桜さん» すごいチートな個性ですね！！気になっていたことが解決してスッキリしました笑 とても楽しいお話をありがとうございました♪ (2020年6月14日 18時) (レス) id: 7cf1c5dab8 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 菊理さん» ありがとうございます！！新作も頑張りたいですね〜笑笑 (2020年6月14日 17時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - こだぬきさん» ありがとうございます！！私も新作でまた会えることを楽しみにしています！！ (2020年6月14日 17時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - Son de ventさん» あ、伊黒さんの個性のこと書いてませんでしたね。完全に忘れてました笑詳しくは考えてなかったんですが個性は自分の血液を操る？的な感じです。性質、効力、身体能力や個性の強化・弱体化等...血があれば何でもできる感じですね。ん？めっちゃチートになってしまった... (2020年6月14日 17時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2020年6月1日 15時
