コードブルー『空に架けた想い〜シーズンII〜』

フライト７８ ページ38

Aside


A｢ﾊｧ…ﾊｧ…ﾊｧ…｣


走って上り坂を
上がって流石に自分の歳を感じる


A｢脇腹…痛った…ﾊｧ…｣


少し足を止め
ゆっくり歩いてると目の前から
レスキュー隊員が1人歩いて来た


そのまま会釈をしようと思った身体が
思わず止まる


A｢……いが…らしさん…｣


レ｢あんた…爆発事故ん時の…｣



ーーーー


なんだよそれ…

お前それでも医者かよｯｯ!!!!!!

医者なら人を殺しても
犯罪にならないってか!!?

お前は医者じゃねぇ!!!!!!
人殺しだ!!!!!!




ーーーー




北区貨物工場爆発事故

最初の小規模爆発事故が
大規模な爆発事故へ変わり


多くのレスキュー隊と
救急隊員が巻き込まれたあの事故…



前から歩いて来たレスキュー隊員は
その時私が救えなかった
安元さんのバディーの五十嵐さん




A｢お久しぶりです…｣


五｢ぁあ…｣




今はあの時の事を話してる時間などない

そう思い私はまた
歩き出す




五｢ｯ…先生!!｣




すると五十嵐さんから
声を掛けられ私は思わず振り返る



五｢その先ｯ…
バスの前に
振り出されたのか木の影に
1人女の子の負傷者が居るんだｯ!!

手伝ってくれ!!｣



A｢分かりました!!｣




そう言う五十嵐さんの
背中を追って私は走る


今は事故現場


そんな前の事を引きずる程
お互いに甘い仕事をしてない



そう思いながら走って
その場所に着いたのか
止まった五十嵐さんに声を掛ける



A｢五十嵐!!
ここの崖の木の下ですか!?｣



そして私は
そのままガードレールに手をかけて
その女の子を探す

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