コードブルー『空に架けた想い〜シーズンII〜』

フライト５９ ページ19

Aside


ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ…ﾋﾟｯ…




音が聞こえる。


何かドラマとかで聞いた時ある音が。




一番最初に思ったのはそんな事。




生きてる

とか

身体が痛い


とかじゃなくて
そんな何でもない事。





重い瞼を開けると
真っ白な天井が見えて


鼻にツーンとくる匂いがした。





黒｢…おはよう…。

気分はどうですか??｣





…あれ？


この人……


確か…


…









A｢助けてくれた先生ｯ…

いったァァァあああぁ!!｣





思わず起き上がろうとすると
お腹に鋭い痛みが走って
私は布団に逆戻り




黒｢まだ起き上がらないだ下さい

傷も塞がってないだろうし
まだまだ絶対安静です。｣




そう言う先生の言葉を聞いて
徐々に何があったか思い出す




A｢……生きてる…。｣



黒｢えぇ。生きてます。｣




A｢…先生が居る…。｣



黒｢約束したので。｣




少しずつ
確かに記憶が蘇る中




私は今やっと実感する









…









あの状態から助かったんだと。









黒｢よく頑張りましたね。｣









そう黒田先生が言うと


私はゆっくりまだ包帯やら
点滴やらが付いた手を


黒田先生の前に出す

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