コードブルー『空に架けた想い〜シーズンI〜』

フライト３５ ページ37

Aside


A｢白石先生!!｣


白｢先生これ…｣


A｢無線で言った通り
鉄骨は貫通してない…

それに橈骨触れにくくなってる｣




"このままじゃ30分ももたない"





そう白石先生が呟いた



レ｢ｯ!?
おい何だよそれ!!

お前等医者だろ!?なんとかしろよ!!｣




方法がない訳ではない
ただ
鉄骨を抜いてもリスクがあって
鉄骨を抜かなくてもリスクがある




きっと会話を交わさなくても
白石先生は分かってる





A｢今ここで鉄骨を抜いたとしましょう。

すると鉄骨が塞いでた大動脈が出血し
大量出血します。

ここには輸血も何もありません。
出血する血を補う事は出来ない。


それに今鉄骨が血管を塞いでた為
きっと血栓が出来てる。

それが心臓に飛んだら
間違いなく心停止
ただ直ぐヘリ搬送して
病院に着くのは10分…
ギリギリ助かる見込みがある





つまり








鉄骨を抜かなければここで出血死

鉄骨を抜いてもどうなるか分からない



この２つ
どちらを選びますか？｣






私はバディーの五十嵐さんを見る




五｢…ｯそんなの!!
俺が決めれるか!!

てかなんだよそれ!?
賭けじゃねーかわ!!!!!!
人の命ってそんなもんなのかよ!!｣



白｢それでも!!

決めなければ…いけない…｣




白石先生が五十嵐さんに向かって
強く言う





安元さんの方を見ると
唇にチアノーゼが出ていた



A｢白石先生ルート2本取って
そのまま挿管!!

安元さん!?
安元さん分かりますか!!｣



血圧の低下が著しくてもう時間がない
抜く事にしよう
そう言おうとした時五十嵐さんが
私達に答えを出した

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