医龍『鼓動』３

カルテ８９ ページ10

朝田side

荒瀬と伊集院で櫻井総合病院に戻り
取り敢えず医局でコーヒーを飲む

荒｢大分キツそうだったな…｣

伊｢そうですね…
たった30分強心剤の投与を外しただけで
不整脈が出てかなり辛そうでした｣

今のAにとって
強心剤の投与はそれ程大きな力を
与えてる事になる

伊｢正直…
5時間はかかる手術
先にA先生の方が危ない気がします｣

荒｢だけど止めてもやるだろうな(笑)｣

そうだ
今更危ないから辞めろと言って

｢はい分かりました｣

と言う大人しい女とも思えない

朝｢やるしかないだろう…
誤魔化すのが上手いのか下手なのか
全く持って分からないがな｣

荒｢はっ…
その通りだな｣

伊｢陣内さんの手術が終わり次第
早急にA先生の
手術をしなきゃいけませんね｣

やると言ったら聞かない性格だ

なら

俺達が医療の力でAをもたせるだけだ

早｢あれ？
戻って来てたんですか？？｣

伊｢うん
こっちは何もなかった?｣

早｢205号室の諏訪さんが
喘息の発作起こしましたが
今は落ち着いてます…

A先生の様子はは？｣

荒｢あれは相当危ねぇな…｣

早｢え!?
大丈夫なんですか!?｣

朝｢荒瀬からかうな…｣

早｢え!!!?嘘なんですか!!!｣

荒｢まだまだだなツーブロック｣


意地悪そうに笑った荒瀬を見て

こいつもAの事をあながち
5歳児とは言えないのでは…

そんな事を思ってた

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