Give and take【ワイルドスピード Tokyo Drift】

7 ページ9

･



殴った手をひらひらと振り
ハンは奥に居たタカシを見た。




タ｢派手な演出が好みってか?
そのビッチにはナイトがお付きのようだ｣



その言葉にまた馬鹿にした様な
下劣な笑い声が上がり



そう言いながら前へ出てハンに
メンチを切ったタカシ。



だが今まで相手にして来た敵と目の前の男を比べ
笑わせるなと言わんばかりの余裕を浮かべた。





A｢お遊びはそこまで。
本題に入りましょう?｣




子供の喚きを無視しそうAは言った。





A｢私が空けてた1年で随分レベルの低い
ドリフトレースの場所にしてくれてありがとう。


ただ私も此処で商売してたからね
好き勝手自分の上がりを奪われるのは癪なの。｣






そう言いながらAはタカシの前へ
ヒールを鳴らし歩きタカシの顎に指を添えて言った。





A｢だから私と勝負してくれない?

私が勝っても此処を出てけとは言わない。
好きに使っていいしD.Kの名前も取り上げない。

ただ毎月私に上がりを払いな。
ヤクザのセガレなら言ってる意味分かるわね?｣





心からタカシを転け落とした言い方に
ハンは若干呆れながら様子を見ていた。






タ｢黙れよビッチが…俺に勝負吹っ掛けたんだ。
てめぇが負けたらその体を好きに遊んでやるよ。｣






下品な言葉を最愛のAにかけた
タカシに怒りが込み上げるハンだったが




ここで自分が出たら全て無茶苦茶になると
ポーカーフェイスを貫き心を落ち着かせた。





A｢私に勝てたらね?｣





そう余裕の笑みを浮かたAに
ハンは呆れながらも口角を上げた。





･

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す