Give and take【ワイルドスピード Tokyo Drift】

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すると今まで黙ってたAが
ハンの顔を見上げて言った。





A｢…ごめんね…ハン。｣



ハ｢何がだ?｣





A｢ドムにブライアンが居るように…
…ハンも心を開けるパートナーを探してたのに…｣




そう言ったAに
ハンはバレてたかと思いながら言う。



ハ｢そんな事気にするな。
俺にはお前が居てくれればそれでいいさ。｣




A｢でも……
せっかくショーンと信頼を築いてたのにｯ…｣





Aの言った通り
ハンは本当の意味で信頼できるパートナーを
ずっと探していた。





それは自分の生きる意味を見出す
Aのような存在では無く




ドムやブライアン
テズやローマンのような関係性の人物を。






ハ｢いいんだ。

逆にこっちで出来た仲間の事を
生と死が関わるような本当の裏の仕事に
巻き込みたくない。｣







そう言ってハンは
奥の壁に飾ってあるショットガンを見つめた。






そのショットガンは
NATO基地で彼女の命を繋いだショットガン。






あんな生と死
紙一重の連中を相手にしてる自分達と



ただ純粋にマシンが好きなショーン。



そして
たかだかヤクザの叔父を持つタカシでさえも



ハン達ファミリーが生きてた世界は程遠い。






ハ｢大丈夫だ。俺は誓っただろ?
いつでも君の傍に居るって｣






それはあの日
Aにプロポーズした時に言った言葉。





ハ｢どんな事があってもどんな物が敵だとしても
俺はずっとAと一緒だ｣






そう言ってハンはAの唇に
また誓うようにキスをした。







A｢…ｯ……約束だからね。｣








そう言ったAに対し
ハンはいつものように





当たり前だろ?
と言うように澄まして笑って





2人は永遠の誓をまた確かめあった。









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そしてその次の日









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大きな運命の渦に巻き込まれていった。









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