Give and take【ワイルドスピード Tokyo Drift】

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その日の夜その面子でハン達は
都内の屋上フットサル場へ来てた。




男｢おい今のファウルだろ！！｣


ト｢ファウルだ！？
今の何処がファウルだ？！｣


男｢おいハンｯ！！！！
このタコ摘み出してくれ！！！！｣



下で揉めるトゥインキー達に
ハンは上から見下ろして声を張った。



ハ｢俺はサッカーの審判じゃねぇ！！！｣



そのまま笑いながら
屋上の柵から東京の街を見るショーンの元へ行った。




シ｢奥さんは?｣



ハ｢…さぁな?気まぐれな性格なんだ。｣




日が暮れ此処に来る前に
Aは用事があると姿を消した。



恐らく"裏の仕事"だろと察したハンは
ショーンにそう適当に返す。




シ｢あんた達なんで東京に来た?｣




そんなショーンの突拍子の無い問に
ハンはいつに無く真面目な顔をした。




ハ｢昔の西部劇と同じだよ。
カウボーイは逃げて居場所を作る。｣




その言葉にショーンは何かを察した様子で
それに気付いたハンは言う。




ハ｢平和な街で彼女と
静かな落ち着いた日々を過ごしたかった。
俺達はやっと今自由になれてる。｣




シ｢…なんで俺に車を貸した?
壊すって分かってたろ。｣



ハ｢だから？｣




そう言ったハンにショーンは
笑いながら言った。




シ｢金が勿体なくね?｣




ハ｢金ならある。
俺が今欲しいのは信頼出来るやつだ。

車1台潰してその真価が分かるなら
惜しくも何とも無い。｣





そう言ったハンの顔を
ショーンはずっと見つめていた。





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