Give and take【ワイルドスピード Tokyo Drift】

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ハ｢A｣



ショーンを連れてやっと来たハンに
Aは不機嫌そうに近寄る。



A｢……遅い…｣



ハ｢悪かったって｣




機嫌を取るようにハンは
Aの唇にキスをしそのまま階段を登る。





ハ｢ここに居る時のAは
機嫌を損ねやすい｣




A｢…怒るよ?｣



ハ｢ははっ…ごめんごめん嘘だよ。
用を済まして早く帰ろう。｣






自分に対して嫉妬してくれる
Aを見たいハンはそうやって虐めてくる。






ハ｢赤のランエボがお前のだ｣




2階の手すりの前は視線を集めやすい。

そこでハンは見せ付けるようにAを抱き寄せ
周りを横目に優しいキスを落としていた。







シ｢…俺の?｣




ハ｢俺とAがお前に
ヒュンダイにでも乗せると思ったか?｣




その言葉にAはクスリと笑った。





A｢エンジンを載せ替えた。

頭を重くして後ろは軽く…
私とハンが手に掛けたドリフト専用の車よ？｣




レースに素人なショーンでさえも
この2人が作るマシンがヤバいのは分かってた。




ハ｢そいつに乗って明日ここへ来い。｣




そう言ってハンは
1枚の紙飛行機を作って飛ばした。





ハ｢1日そこらで形になると思うなよ。｣






そう言うとハンはAを抱き締めながら
唇を重ね深いキスを人目につくようにした。







何やかんやでハンも
愛しいAに視線を集める周りの連中と



身の程知らずの下品な女達が
Aと自分を比べるのが癪だったのだ。







そんな見せ付けるように
ポーカーフェイスのハンが見せる嫉妬心に





心地良さまで感じるAは
ハンからの愛をひたすらに受け止めていた。





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